OffTime１１月号　特集　おとなの工場見学　「アサヒビール博多工場」編

博多駅からひと駅!
気軽に触れて学んでためになる

おとなの工場見学
「アサヒビール博多工場」編

いってきまーす！

仕事終わり、風呂上がりのビール。キューッと一杯呑めば、気持ちもカラダもひと心地。
ところでこのビール、どうやって作られているのでしょう。考えてみたこと、ありますか？
それなら実際に行って見学してみようと、編集部ではおとなの工場見学を企画。手軽に
学び＆楽しめるレジャーとして、今度の休日にいかがでしょう。さあ、いざ、操業92周年
を迎える老舗の「アサヒビール博多工場」へと参りましょうか。

見学通路内に展示してある昔のラベル。
デザインも素敵ですね！

ビールの材料

麦
粒が大きく、でんぷん質が多く、
たんぱく質が適度で皮が薄いと
いうビールに適した二条大麦を
使用しています。

ホップ
ビール独特の香りと苦みを与える
ホップ。ビールをクリアにし、雑菌
の繁殖を抑え、泡立ち・泡持ちを
よくします。

水
無職透明、無味無臭はもちろん、
ミネラルの質と量がとれた良質な
水を使います。

ビールづくりの流れ

1.製麦工程
大麦に水と空気を与えて発芽させ、その後乾燥させ成長を止め、
脱根し、麦芽にする。

2 .仕込工程
お湯に麦芽の一部と米、コーン、スターチなどの副原料を加えて煮ます。
残りの麦芽にお湯を加え、さらに仕込釜で煮たものを加える。
液中のでんぷん質が麦芽糖に変わる。
仕込槽でできた麦汁をろ過し、透明な麦汁（あめ湯）にする。
麦汁にホップを加えて煮沸。
ここでビール特有の芳香と苦みが生まれる。
その後、麦汁の煮沸によって生じたタンパク質、ホップのかすなどを除去する。

3.発酵熟成工程
よく冷やした麦汁にビール酵母を加えて発酵開始。
麦汁中の糖分がアルコールと炭酸ガスに分解されて「若ビール」ができ、
さらに数十日間じっくり熟成させまる。

4 .ろ過工程
熟成したビールをろ過。黄金色に輝く生ビールが誕生する。

5.パッケージング工程
できあがったできたてのビールを缶、びん、樽に詰める。
ちなみにどの中身も品質は同じものだそう。

6.出荷
入味検査機などにおける厳しい検査を通過した後、ケース詰して出荷する。

工場見学のながれ

私たちが行った日は、全部で６組の団体が一緒に見学。
カップルあり、家族連れあり、会社の同僚らしきチームありとさまざま。
人気のほどが伺えますね。
コースをめぐる前に、自分なりに予習して臨みま～す。

あたたかみのあるイラストで見やすいですネ！

まさかのハンドルキーパー（運転手）。
今日は引率役に徹します。

1.映写室
工場見学の前に大型スクリーンでアサヒビールの取り組みについて
描かれた映像を観せてもらいます。

2. 原料展示
ビールの主原料である麦芽やホップに実際に触れて、香りをかいだ
り食べたりできる体感コーナーです。ここで一気にビールとの距離
が縮まった気分。

くんくん。
初めての匂いです。

麦はポリポリ試食もできるんですよ。
ビールの成り立ちを体感できます。

3.ブルワリープラザ
仕込から発酵・熟成までをわかりやすく紹介しています。

4.ろ過室
熟成したビールから酵母などを取り除き、
透明で黄金色に輝くビールに仕上げる大切な工程です。

5.瓶詰め・缶詰工程
できあがったビールを、びんや缶に詰めるダイナミックな
製造ラインを見ることができます。
※休業日、製造ラインが停止している場合はモニターで
映像を観ることができます。

６.エコステーション
太陽光発電の導入で地球温暖化対策に貢献している博多工場。太陽光発電についてわかりやすくご紹介しています。また、お子様が触って、動かして、環境について学べる楽しい展示物もご用意しています。

案内係の制服は、ペットボトルを再利用した素材が含まれている「環境にやさしい制服」なのですって。夏服には2リットルのペットボトル10本分、冬服には14本分が使われていると聞いて、興味津々の様子。でもちょっと長々と触りすぎじゃないですか！？

7.試飲
エコステーション
試飲会場でできたてのビールをお楽しみください。
注ぎたてのビールをキューッと。ああ、たくさん歩いた後の一杯は格別ですねえ。しかも工場できたてですので美味しさもひとしおです。ひと息ついたら、案内役の下田さんと記念写真！ビール製造についての新たな疑問をぶつけると、やさしい笑顔で答えてくださいました。アサヒビールの美味しいグラスへの注ぎ方も案内役の下田さんから教えてもらえます。

ビールは空気に触れると酸化してしまいますので、美味しく注ぐためには“泡のふた”をコップの角度をかえながら上手に作るのがポイントです。ちなみにビールの適温は、６～８度と言われています。味や香りを引き出すためにもグラスは冷やして、清潔に保ちましょう。

テーブルで交わされた
３人の会話を少し…… 。

草野：いやあ、これが呑みたかった～！いっただきま～す
金：うわっ、さすがにできたて直送のビールは違う。新雪のようにやらこい味わいや。おまけに氷点下のスーパードライ、エクストラコールドはどこまでいっても冷たさが続いてる、まさにフォーエバーのウマさや！それに試飲コーナーでは、20分で３杯も呑めるんやて、太っ腹やなあ
草野：なんですか、その“やらこい”とかフォーエバーって
波多江：悔しいけど、ハンドルキーパーの僕だけジュースで乾杯。今日は手についたホップの匂いで我慢しますよ。せめて、お替わりしよっと！
草野：私は、今日が初めての工場見学だったんですけど、アサヒビールのファンになっちゃいましたね。熟成発酵、ろ過、瓶詰めなど一本のビールができるまでには、いろんな工程があるものだなあと感心しました。案内してくださったスタッフの方々も感じがよくて、いっぱい歩いたあとのビールも美味しかったし、初めてのおとなの工場見学に大満足です。また友人を誘って遊びに来たいですねえ
波多江：そうですね、半日は余裕で楽しめますね
金：また新雪のような舌触りのウマいビールが呑みたくなったら、ふらっと来よう、思うわ。フォーエバー！
草野：だからぁ……

アサヒビール園博多店

さて試飲だけじゃ物足りないという私たちが目指したのは、隣接する「アサヒビール園」。工場にレストランが隣接しているので、立ち寄りやすくて便利です。食べ放題などいろんなプランがある中で選んだのは「得々ジンギスカンセット」（2～3人前3,300円）。さぁ、夕餉といきましょうか！できたて直送のビールとアツアツのジンギスカンに大満足です。

見学コース

所要時間　　約90分
ご案内内容　映像鑑賞→工場見学→試飲
※ビール試飲を含む
（見学受付 9：30～15：00）
参加費　　　無料見学終了後のご試飲では、工場できたてのビールやソフトドリンクをご用意しております。

アサヒビール博多工場

A d d　／〒812-0895 福岡県福岡市博多区竹下3-1-1
T e l　／092-431-2701
電話受付／９:００～１７:００（休業日をのぞく）
定休日　／年末年始・指定休日
H P　　／http://www.asahibeer.co.jp/brewery/hakata/◇電話での申し込み
ご希望の見学日をご確認ください。受付時間内にお電話ください。
◇ インターネットでの申し込み
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