編集長/黒木 正和
18世紀前半江戸時代からの茅葺き屋根の診療所で、91歳の現在も現役の医師として、午前中は外来の患者さん、週に2、3日は午後往診に出かける。新潟県小千谷の市街地から約15キロ離れた真人町、信濃川沿いの冬には3メートルを越す雪に覆われる地域の往診は大変。父である敏太医師の背中を追いかけて「昭和医学専門学校(現昭和大)」に入学卒業、「東京鉄道病院(現JR東京総合病院)」の産婦人科医をして6年ほど勤務し、地元に戻り父敏太院長のもと昭和34年ごろから「藤巻病院」で診療を始めた。当時は専ら往診担当で除雪されていない道路をカンジキをはき、ライト付きのスキー帽子をかぶって、一日中歩き回った。平成16年10月に発生した“新潟県中越地震(68人死亡、約4800人重軽傷)”では、いちはやく避難所を開設し、夜通し診療を続けた。元気の秘訣は焼酎の水割り1杯を楽しむこと、同じ医師である次男の孫たちと遊ぶことだという。見事な人生である。NNNドキュメント9月9日放映を観て。
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株式会社コマーシャルアーツ
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