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OffTime9月号 インタビュー 桜坂内科循環器科 院長 松吉 哲二

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地域の人々の切実な声に応えて
あらゆる不安を取り除く医療を

父上、兄上、巡り合った恩師への感謝を
地域の人々への真剣誠実な医療の力に

 父上が勤務していた会社の会長・社長の弟さんが患者さんとして来院されているなど、連綿と続く信頼と誠実の系譜。鹿児島大学医学部山岳部の鳥山寛先生、福岡大学医学部心臓外科の浅尾学教授、留学先のクリーブランドクリニックの原崎弘章教授他、お世話になった先輩方にはいまでも感謝頻り。来院される患者さんへの22年にわたる真摯な診療こそが恩返しの証だと語る松吉院長。また開業以来の奥様の内助の功には頭が上がらないとしみじみ語った。

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これからは“かかりつけ医師”のクオリティが試されると熱心に語る松吉院長

実直な父上のお蔭で小中高校は六本松から通学、修猷館高校では公欠活用で遊蕩三昧

生まれは直方ですが、一歳半までなので、物覚え着くころには福岡六本松に居ました。
 父親は唐津の明治15年創業の宮島醤油に勤務50数年、18歳からいわば丁稚奉公で、亡くなった際には会長が親身に葬儀に尽力していただいたり、私が小中高と六本松から通学できたのも父親の転勤のない不変の勤務環境に依るところで、患者さんの中に父親が若い頃子守をしたことのある会長・社長の弟さんがいらっしゃいます。
 草ヶ江小学校時代は虫取りに夢中になり算盤塾をやめさせられ、淡々と城西中学校生活を過ごし(笑)修猷館高校では将棋仲間がいたという理由で新聞の編集に関わっていましたが直きにやめ、公欠を活用して遊びまくっていましたね(笑)。

兄上の助言で鹿児島大学医学部へ、山岳部の鳥山寛先生は遊びの師匠

大学受験は当初『生体工学』に興味があったのですが、兄が情報工業専攻と同様の方向であったため、兄の“モノよりヒト”だという助言もあり、鹿児島大学医学部に入学しました。
 はじめて親元を離れ2年間下宿、医学部の専門キャンパスが離れていたため、以後間借りアパート生活で自立心が養われました(笑)。
 医学部の山岳部に入部し、北アルプスで夏合宿、屋久島には6年間で14回、冬季には2メートルの積雪があり、登るたびに山の形が変わって屋根伝いに慎重に歩を進めた懐かしい思い出があります。
 昨年のOB会がコロナ禍で延期になり残念至極。特にいまだに日々トレーニングを欠かさない10年先輩の鳥山寛先生には当時飲酒をはじめ大人の遊びをご指南いただきました(笑)。

福岡大学医師学部心臓血管外科入局、第一号金の卵医師として厚遇される

昭和53年に卒業し、福岡大学医学部心臓血管外科に入局します。昭和47年に医学部が開設されたわけで、私達が言わば新入局第一号、医局5人の先輩から金の卵として徹底的に厳しくも甘やかされていました(笑)。当初屋根裏的スペースの心臓外科で苦労された浅尾学教授には可愛がっていただき、先生がメンバーである『門司ゴルフクラブ』での医局ゴルフ会にも愛車で迎えに来ていただくなど本当にお世話になりました。
 医局には20年間在籍し、当初より講義を担当し、試験監督時、目力でサインを送っていましたね(笑)。
 結婚は1981年、家内は当時九大で薬剤師をしていました。

医局を離れて熊本福岡の産婦人科医療に、従事8年間の山王病院勤務を経て自主開業へ

医局を離れて、全国で一番お産が多い(当時年3300件)熊本市内の福田病院で1年間勤務し、その後福岡の福岡和白総合健診クリニックで3年間勤務している間に第2子を出産。2011年に福岡山王病院に移り、2018年10月まで勤務しました。この時期、産婦人科全般を担当し、年間100件以上の手術を執刀しましたね。2019年初旬に雇われ院長として開業しないかという声があったのですが、中途半端なままではいけないと、思い切って自主開業を決めました。

米国オハイオ州クリーブランドクリニックへ留学、帰国後6年間は福大で講師勤務

平成6年~8年の2年間、家内と当時10歳の娘と一緒にオハイオ州クリーブランドクリニックへ留学しました。元九大の原崎弘章教授他数名の先生方にお世話になりました。この2年離れている間に日本では松本サリン事件、阪神淡路大震災などがありショックを受けたことを覚えています。
 帰国して6年間は福大で心臓血管外科講師をしていましたが、視力に難が出始め、内科にでもと考えていた矢先、県の住宅公社建て替えのこの現在の場所に高校の同級生が関わっていて、メディカルゾーンとしてテナント募集の情報が入り、自宅の六本松に至近ということもあり開業を決めました。

平成11年4月開業、患者さんの不安を解消する医療を

1999年4月14日「桜坂内科循環器科」として開業し、以来22年になります。
 座右の銘は“一生勉強、一生青春”。患者さんのあらゆる疑問に答えるべく、医療情報のアンテナに敏感に、日々研鑽の毎日ですね。
 例えば高齢者の白血病など、治療薬の存在の認識があるかどうか、かかりつけ医師としてのクオリティが試される時代になっています。老々介護の看取りの問題、ただ治療をするだけでなく患者さんの不安を取り除くことが大切ですね。開業当初から在籍しているスタッフは、私が細かい指示を出さなくても阿吽の呼吸で、まるで私が二人いるかのような対応をしてくれます。患者さんからの“ここに来るとホッとする”という言葉が私とスタッフのエネルギー源ですね。

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開業20周年にスタッフから院長夫妻に送られた祝辞アルバムの表紙

◆桜坂内科循環器科

住  所/ 福岡市中央区警固3丁目6-1-2F
T E L/092-736-1700
F A X/092-736-1701
院 長/ 松吉 哲二
診療内容/内科・循環器内科・心臓血管外科・リハビリテーション科
診療時間/月・火・木・金 9:00~12:30 14:00~18:30
     水 9:00~12:30 土 9:00~14:30
休 診 日/日・祝日
H  P / https://www.sakurazaka-clinic.net/

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