OffTime9月号インタビュー独立行政法人国立病院機構福岡病院院長吉田誠

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フルートからファゴットで木管五重奏を愉しみ、ご夫婦で国内外の建設物見学はタクシーを使わない路線バスの旅

13歳から大学時代までフルート。大学院の時にファゴットに転校し、木管五重奏団を結成

　13歳からﾌﾙｰﾄを始めて、大学時代も続けていましたが、美しい音色に惹かれて28歳の時にﾌｧｺﾞｯﾄに転向しました。大学院に入学した年のｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｳｨ-ｸに楽器を手に入れ、九州交響楽団の先生に半年ほど基礎を習い後は独習。
　6月に木管五重奏団を結成し、その半年後には佐賀医科大学付属病院（現佐賀大学病院）のｸﾘｽﾏｽﾛﾋﾞｰｺﾝｻｰﾄで初舞台（笑）。教会、音楽ﾎｰﾙ、ﾌﾚﾝﾁﾚｽﾄﾗﾝでｸﾘｽﾏｽﾃﾞｨﾅｰのBGMなど、ｺﾛﾅ禍前まであちこちで愉しく演奏活動していましたね。

平尾ﾊﾞﾌﾟﾃｽﾄ教会（福岡市中央区）を貸し切って開催した木管五重奏団演奏会の一場面。休憩を挟んで2時間余りの長丁場でした。

演奏会後の記念撮影。ﾒﾝﾊﾞｰの5人は楽器も職業も違い、個性的で楽しいﾒﾝﾊﾞｰです。

婦唱夫随で旅は建築目的。ドイツ語を覚えてバックパッカーの旅

　夫婦ともども建築物が好きで、世界遺産になる前年に五島列島の教会巡りをしたり、ヘルシンキを訪れた時は郊外にあるフィンランドの建築家ｱﾙｳﾞｧ・ｱｱﾙﾄの自邸を見に行ったりもしました。留学中は旅先の町でﾊｳｽｳｫｯﾁﾝｸﾞしに郊外まで足を延ばしたこともあります（笑）。

　学会でﾌﾞﾘｭｯｾﾙに行った際も、築300年の古民家に泊まりました。今度の夏休みには天橋立にある建築家吉村順三が設計した旅館に泊まる予定です。暮らすように旅をするのが好きで、ﾊﾟﾘの学会ではｱﾊﾟｰﾄを借りて、タクシーを使わず地下鉄と路線バスで移動したり、近所のベーカリーで朝食を調達したり(笑)。

　またコトバを覚えるのが好きで、大学の教養部では根本道也教授からドイツ語の指導を受けて西ドイツ国内を28泊の研修旅行(笑)。大学5年の夏は貯めたバイト代をつぎ込み1か月間ヨーロッパ全土を巡る貧乏旅行もしました(笑)。