
編集長/黒木 正和
NHKスペシャル・南海トラフ巨大地震の再放送を観た。マグニチュード8・9、和歌山県南方沖震度7・8、高知県沖震度7の設定である。西日本で半割れの状況で、福岡市でも震度5で北九州では4mの津波に襲われる。過去1400年の間に南海トラフ巨大地震は、約100年〜200年毎に12回発生。
江戸時代初期の1605年2月3日慶長地震M7・9、1707年10月29日宝永地震M8・6、1854年12月23日安政東海地震M8・4、1854年12月24日安政南海地震M8・4、1944年12月7日昭和東南海 地 震 M 7 ・ 9 、1 9 4 6 年12月21日 昭 和 南 海 地 震M8・0と最近は12月に多く起きている。
政府の中央防災会議及び地震調査委員会によると静岡県 10万9千人、和歌山県8万人、高知県5万人、三重県4万3千人と、東日本大震災を超える32万3千人の死者数と169兆円の被害が想定されている。福岡県は死者10人、全壊棟数300棟だとされている。
福岡で気になるのは、2005年の西方沖地震である。福岡県北西部の博多湾から福岡中央部を経て筑紫野市に至る長さ約27kmの活断層の警固断層そして北西の延長上の海底下の起震断層約25kmの活断層を総じて 警固断層帯 と呼称。今後30年以内の地震の起きる確率は0.326%、日本の主な活断層の中で最も危険な活断層である。
今後30年以内に南海トラフ巨大地震が起きる確率は70〜80%、 40年以内だと 90%だと想定されている。玄関やベッドサイドに最低3日分の飲料水と食料品を入れた非常用バック、ハザードマップポータルサイトを参照し避難所や避難経路を確認することはもちろん、国や自治体による住宅耐震の補助制度を活用して、専門家による耐震診断も欠かせない。備えあれば憂いなし とはいうものの、如何にも心許ない。
八十現役くるみの餅の甘かりき 小路
昭和61年86歳で亡くなった私の祖母の最後の俳句である。
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