
編集長/黒木 正和
昭和28年に手塚治虫が入居したトキワ荘は、前年に東京都豊島区南長崎三丁目(椎名町)に建てられた木造2階建アパート。住んでいたのは、後に日本の漫画界をリードする藤子不二雄、藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、水野英子、寺田ヒロオ、鈴木伸一、森安なおや、よこたとくお。手塚治虫に憧れ、寺田ヒロオ(皆の兄貴格)の”新人漫画家同志で励まし合って切磋琢磨できる環境をつくりたい“という思いに共感した連中である。
昭和57年に老朽化のためトキワ荘は解体され、令和7年3月「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」として蘇った。
一方、貸本漫画の西の雄として知られた「日の丸文庫」は昭和30年代初期、青年漫画雑誌の先駆けとなる『影』シリーズをヒットさせ絶頂期を迎えた。小学生の私は大学ノートに何ちゃって劇画を描き、クラスの皆が回し読み、続編を要望され悦に入っていた憶えがある。さとうまさあき風の劇画タッチだったので女子には不評だった。
●Off Time発行元
ドリームシェア株式会社
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