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OffTime2月号 「私の休日」独立行政法人 国立病院機構 九州医療センター 病院長 村中光先生

| 私 の 休 日 | Top Interview

01_profile
独立行政法人 国立病院機構
九州医療センター病院長
村中 光先生
自然、人、音楽に囲まれ、
ゆるりと流れる三瀬での日々。
休日の午後、膝の上に愛犬を乗せて、自宅に寛がれる村中先生。
高度医療、臨床研究をリードする「九州医療センター」(中央区地行浜)の病院長として、多忙な日々を支える<Offの過ごし方>についてお話を伺いました。

憧れの田舎暮らし

昔から、ヨーロッパの田舎暮らしのような生活が夢で、あんまり遠いとみんなが遊びに来られないから、佐賀の三瀬に越してきました。
犬達が走り回れるドッグランを作り、中央にはモミの木をおいて、バーベキューテラスや音楽の仲間の練習スペースも作りました。
暖炉も作って、薪を買っていたら「この辺で買う人はおらん」といわれ、立派なリンゴやカシの薪をおすそわけして頂くように。
火力の持ちも良く、冬でも家ではT シャツ一枚でいい位です。
家を建てる時は、電柱を引くところから始まり、井戸も掘って…と大変でしたが、今やオール電化だし(笑)、
光ファイバーでインターネットもできるので不便はないですね。

珍客も続々と

一昨年の9月頃、日曜日に犬がわんわん吠えていたのでみてみると、赤い鳥がガラス窓にぶつかって気絶していたんです。
動物病院へ問い合わせると、貴重な「アカショウビン」と判明!
目を覚ましたところへ、くるーっと仲間が飛んできて、一緒に帰っていきました。
また、庭にかぼちゃを作って、そろそろ収穫だと思って朝起きると、ないんですよ。
ぱっと見ると、サルが小脇に2つ抱えて去っていくのがみえました(笑)。
イノシシやタヌキやテンも来るし、今飼っている猫は、捨てられて、山の下から餓死寸前でうちまで登ってきて「たすけてください」といわんばかりに鳴いていた子です。
今では、メーカーを変えたら食べないなんて好き嫌いするほど、元気に暮らしています。

音楽で村おこし

三瀬では、村の草刈りを手伝ったり、神社のお祭りの準備をするのも楽しくて。
2年前には、どんぐり村のホテル隣にあるコンサートホールを「有効に使って欲しい」と相談され、村にも協力いただいてみんなが自由に使えるように動き、老人会でコーラス部をつくりました。
百道浜のゴスペル合唱団とコンサートを開いて、「都会と田舎のコラボレーション」も実現(笑)。
将来は助成金がつくという話もあり、楽しみにしています。

旬の味を満喫

また、三瀬は食べ物がうまい!
地元だけに出回る「三瀬こしひかり」や名物「おでん大根」をはじめ、近所には〝玉葱名人″や〝白菜名人″もいらっしゃって、
「種を買っておいてあげたから」
「土はこれね」
「今から植えよう」なんて、9割方作ってくださる(笑)。
「今年は米を作ってみらんね」と、なんと一反、貸して頂いたので、春はコメ作りにも挑戦です。
00_mein
00_sub田植え
00_sub収穫
暮らしの写真の数々。
「川のせせらぎや、土の匂いや、人との語らいに心がゆるみます」。
00_subストーブの前でくつろぐわんこ
00_subどんぐり村ホールコンサート

02_sub上_赤しょうびん

気絶から目覚めたアカショウビン。
「キョロロ…という鳴き声も愛くるしい鳥でしたね」。

03_sub下_家で音楽練習

自宅の音楽練習スペース。
「若い人を応援したくて、絵本やCDを作ったりしています」。

「慌ただしい日常の中で、ギャップがたまらないね」と語る村中先生。
「ほぼ週に一度は東京へ行くのですが、朝に発って、昼間は大手町やヒルズにいて、夜は真っ暗の田舎でしょう(笑)。
今までは百道に住んでいて、仕事も家庭もつながっていましたが、今は、三瀬トンネルを越えると、頭の中でスイッチが
プチッ、と切れる音を感じます。
長い医師生活で、初めての感覚です。
犬ものびのび暮らせるのか、3世代で群れ化していますよ(笑)」
どこまでもユーモアたっぷり、笑いの絶えない取材でした。

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コメント

  1. お久し振りです。
    大隈にて40年前お世話になりました。

    元気なご様子に、なつかしく
    連絡してみました。

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