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Off Time12月号 特集 大宇宙の無人島 天空の休日

大宇宙の無人島 天空の休日

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「ここは、医療に従事する人達の病院と言えるかもしれない」と語る『天空の森』オーナーの田島健夫さんの言葉に納得。
霧島連山を臨む山をコツコツ開墾するところから創り上げたプライベートリゾートのひとときは、日常から開放され、自分を取り戻す究極のOff T imeといえるだろう。
色づいた森が波打つと、風の音と葉音がやわらかに混ざり合う。
見上げた空はどこまでも広く高い。野鳥のさえずり。南九州の陽射しを浴びた野菜畑。
カツンコツンという音に振り返れば、どんぐりの実がデッキでダンス。
さあ、そろそろ夕陽が山の端にかかる頃だ。
夕食の前に、霧島連山を眺めながら露天に浸かるとしようか。
『天空の森』には、こんなおだやかな時間がながれている。

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放し飼いの鶏、囲炉裏、土間の井戸端など南九州の原風景を守り継ぐ名宿『雅叙苑』のオーナー田島健夫さんが、
霧島連山を臨む山をたったひとりで開墾し、温泉を掘り、
約10年間かけて一棟のヴィラを創り上げたのが2004年のこと。
たくましい開墾者のスピリットと、少年の夢とロマンをもったその人は、
陽に灼けたくしゃくしゃの笑顔をうかべ、
ジャケットにジーンズ、ビビットなシャツというダンディな出で立ちで現れた。
「やあやあ、こんにちは」
と快活に微笑み、気さくに右手を差し出す姿は、熱いロックミュージシャンを思わせる。
私は実際に宿泊したことはないが、この数年で2回取材をさせていただいた。
初回時はマラソンを走った後のように胸の動悸がおさまらず、2回目は自然サイクルに敬意をはらう、
地に足のついた営みを目の当たりにして、あらためてこちらの奥深い魅力に感動をおぼえた。
そして今回、3回目の来訪である。
田島さんにOff Timeをお見せしたところ、
「天空の森はね、お医者様の病院みたいな場所なんです」と目を輝かせて語ってくださった。
以下、田島さんの熱のこもった談話をお愉しみください。
「救急医療という不眠不休の現場で働くあるドクターがうちに宿泊された時、
ようやくここに辿りついたというお気持ちを抱かれたと伺いました。
自分自身を取り戻せたと。
同時にずっと我慢をさせてきた家族とも濃密な時間を過ごすことができたのでしょう。
誰からも邪魔されないでね。
そうしたドクターの表情を見ていて気がついたんです。
あ、ここはドクターたち医療従事者に安らぎを届ける病院みたいな場だったんだと」
「ここはね、大宇宙の無人島なんです。
特にドクターの場合、お仕事柄、海外リゾートは難しいでしょう。
ここなら新幹線や車などの陸路やヘリなどの空路もあるので安心ですよね。
まるで病院の隣に楽園ができたみたいとおっしゃいます。
ここは私の究極のわがままを本能のうごめくままに、快適な空間や居心地をもとめて追いかけた空間。
エデンの園のような休日を過ごす。
普段、いちじくの葉で防御しているものをはずしてね」
「愉しみ方は色々です。
暖炉の火だけを眺めながら、来し方行き方に思いを馳せて、はるか彼方の北極星を思うのもいい。
温泉の湯をぬるめにしているのは、ゆっくりと星空を眺めながら浸かっていただきたいからなんです。
温泉という柔らかなベッドに包まれて星空を眺めた後は、裸のままベッドにバタンと倒れ込んでもいいし、
飲みかけのウイスキーを暖炉の明かりだけで味わうのもいい。
そういう楽しみ方ができるのは、ある意味、医療従事者の方々の特権だと思うんです。
日頃、死と生が行き交うぎりぎりの狭間で自分の仕事を全うしている人たちのね」
「人間の一生を四季にたとえると、少年時代は春、青年時代は夏、
ここを訪れる医療従事者の方々は芳醇の秋を迎えているのかもしれない。
どんな冬を迎えるのか。
天空の森の四季を見つめることは、人間の生涯を見ているかのようです。
たとえばヘリコプタークルーズで火山や大地、海を見たとき、生命というものがより身近に迫ってきます。
第六感、七感、八感と磨かれていきますし、トンボの眼のように複眼で物事を多角的に見ることにもつながっていく」
「木の葉がはらりと枝から落ちる姿にも、もののあはれを感じます。
紅葉の葉は臨終の時、いちばん美しい真っ赤に染まって命を全うしますし、
落葉の秋にはもう次の新芽の準備にとりかかっている。
そういう自然の摂理は、たとえばターミナルケアの現場におられる医療従事者の方にとっても何か感じうるものがあり、
患者さんとの対話の中でも生かされるのではないでしょうか。
そういう意味では決して贅沢ではない、自然に学び、ますます哲人におなりになるでしょう」
「旅はもうひとりの自分を発見すること、旅は人生を創ると言います。
どこどこへ行った、何を見たということではなく、あと何度、冬のオリオンを見られるだろうか。
人生で何度目の桜だろうかという考えで旅をしたいですね。
死は誰にでも訪れるもの、それをぼかすんじゃなくて、きちんと歩いていく勇気になれば。
人は死にますけど、命は鎖のようにつながっていきます。
人生の旅、その句読点がここ天空の森だったのかもしれない。
Off Time読者の皆さまとの新しい出会いを愉しみにしています」
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農夫のようにも哲学者のようにも見える田島さん。
接客スタイルについて尋ねると
「スタッフ一人ひとりの人格ですよね。表面的な美辞麗句はもういいよ、
心が深くふるえるような出会いを大切にしようと話します」
という言葉が返ってきて、深くうなずいた。
なぜ「天空の森」がこれほどの感動を与え続けるのか?
それは、やはり朴訥であたたかいスタッフの存在に尽きるだろう。
自然との一体感という魅力はもちろんのこと、また来たい、また会いたいと思える人間力こそが、
『天空の森』の本当の価値なのだ。人生は一度きり。皆様も『天空』体験してみてはいかがでしょう。

天空歴10年のスタッフ小野田さんに「天空の森」を案内していただきました!

check1 チェックイン

背の高い樹木の下にぽつんと置かれた木のベンチ。
ここでウェルカムドリンクを飲みながら、チェックイン。
アイガモがのどかに泳ぐ池を眺めていると、ここはどこ?私は誰?と口走ってしまいそうになる。
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check2 ヴィラ

「霧雨の森」は、雨が似合う部屋なんです。
樹木に囲まれて母胎にいるようなやさしい安心感に包まれます。
雨はいいですよね、木の葉に当たる雨が心地よい音を奏でてくれます。
全部のヴィラにはそれぞれの個性があり、自然と一体感になれるという共通点があります。
最初は、高い金額と思われるかもしれませんが、実際にお見えになったら皆さん納得されます。
本当の気分転換ができる、精神を変える力がある、そこに価値を見いだされるからです」。
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check3 露天

「ここにいると、世間から切り離されているので心が解放されるというのがあります。
お客様には、どうぞ裸でヴィラ内を移動してくださいって言うんです。
最初は、えーっ!と躊躇していたお客様もだんだん気持ちが解放されて楽しくなるみたいですね」。
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check4 野あそびプランのピクニックランチ

(部屋バージョン)
自家菜園の野菜と自社の養鶏場で育った鶏肉など野趣あふれる元気なランチ(税込8,400円)は、
シャンパンがついて贅沢な気分。
独自に開発した発酵飼料を食べ、元気いっぱい走り回って育った鶏をその日のうちにしめるので、
鶏肉の臭みがなくさっぱりしています」。
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check5 畑づくり

ランチで使用する野菜の多くは、『天空の森』内で育てたもの。
すり鉢状の畑では、せっせと手入れをするスタッフの姿が。
料理人自ら畑に出て、サラダの菜っ葉を収穫する風景もここではめずらしいことではない。
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check6 しつらえ

「ここではビルの保守管理はない代わりに、草や木の保守があるんです。
この情景を維持していくために山の達人たちが知恵を働かせています。
家具や明かりなども見てください。高級なブランドものではありませんが、どれもスタッフが手間ひまをかけ、
愛情を込めて作っています。
オーナメントも自生している野草を自然にあるように心がけて活けています」。
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check7 森のちから

「感動とは人と人との、人と音楽との、人と森とのコミュニケーションの中にあると思います。
『天空』のお客様には、ただ森を何時間も眺めるだけの方がいらっしゃいます。
自分の体の中を流れる法則と自然界の中を流れる法則が共鳴して、
たぶんその方は森とのコミュニケーションを楽しんでおられるのでしょう。
そして物理的にも森は人間にとって一番大切な空気と水を作っていてくれます。
その恩恵を現代人は忘れていないでしょうか。森に感謝です」。
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Topic

JR九州による夢のクルーズトレイン「ななつ星in九州」において、
「天空の森」は3泊4日コース・DXスイートのお客様の宿泊先になっています。

和風がお好きな方は、こちらへ

妙見温泉 忘れの里 雅叙苑
住  所/ 鹿児島県霧島市牧園町宿窪田4230
電  話/ 0995-77-2114
元気が出る「朝ごはん」は、宿泊客以外でも事前に予約をすれば食べることがで
きます。天空の森とのお得なセットプランもあり、詳細はHP参照後、お問合せを。

予約・お問い合わせ

天空の森
住 所/ 鹿児島県霧島市牧園町宿窪田市来迫3389番地
電 話/ 0995-76-0777
H P / http://tenkunomori.net
●アクセス
◎車 九州自動車道・溝辺鹿児島空港ICより車で約15分。
◎高速バス 【熊本―鹿児島】高速きりしま号(約3時間15分)
【福岡―鹿児島】桜島号(約3時間50分)
※本州から夜行バスなどもあり。
◎電車   【博多駅―鹿児島中央駅―隼人駅 /嘉例川駅】
九州新幹線利用(約3時間半)
隼人駅より車で約30分/嘉例川駅より車で約10分。
◎飛行機  鹿児島空港より車で約15分。送迎可能【要予約】。●料金(サービス税・消費税・入湯税込み)
◎ご宿泊料金(1泊2食付き)
天空(てんくう)……………………………200,000円 (3名様から140,000円)
茜さす丘(あかねさすおか)………………150,000円 (3名様から100,000円)
霧雨の森(りんうのもり)…………………120,000円 (3名様から 80,000円)
花散る里(はなちるさと)…………………80,000円
つばめの巣 …………………………………80,000円◎野あそびプラン(日帰り・ピクニックランチ付き)
花散る里
4時間 31,500円
6時間 42,000円
10時間 52,500円

つばめの巣
4時間 31,500円
6時間 42,000円
10時間 52,500円

◎オプション 天空スパ
アロマリンパドレナージュ…………60分 15,750円  90分 21,000円
フェイシャル…………………………60分 12,600円
フェイシャル&デコルテ……………80分 15,750円
アロマボディ&フェイシャル……120分 24,150円 150分 29,400円

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