online pharmacy without script

OffTime10月号 ことばの救急箱

ことばの救急箱

晴れたり曇ったり。
心の天気は変わりやすいものですが、心とからだの声に耳を澄ましていれば、きっと大丈夫。
今月も編集部が見つけた珠玉のことばをお届けします。
◆今月号は、『悪人正機』(新潮文庫)より作家の吉本隆明氏の言葉をご紹介します。
まあ、とにかく、下の人たちが自由にやってるよっていうふうに思わせるだけの何かがあったら、それだけで「いい上司」ってことだと思いますね。
これだけです。
でも実際には、なかなかいないんですよね。
知りあいが、知りあいの外科医の人を誘って連れてきたことがあったんです。
その人なんか面白くて「あんたはおいくつですか」って。
で、さ、七十九ですよというと、
「もうそれだけ生きればいいじゃないですか」と即座に言いましたから。
こちらはもう自信のあるお医者さんだなと思って、そう聞くとラクになるし、げらげら笑う以外にはないわけで。
そのぐらいで、もういいんじゃないかと思うんです 。
リハビリ担当の人から「はい、手を伸ばしてそれを取って」
「はい、体をこうして」なんて言われてやるようなものは、もう「よせやい」と思ってしまうんです。
(中略)
しばらく経って、ようやく10メートルちょっとぐらい歩けるようになって、わかったのは「意識して歩いているうちは、だめなんだな」ということでした。
そもそも、返すとか借りてるとかってことが気になってるようじゃ、お金についての才能がないと思ったほうがいいでしょうね。
本当にお金の才能のある人は、赤字でもちゃんと生活してるし、会社が赤字でも、そんなこ はどうだっていいんだっていうか、会社なんて赤字でやるもんだと思ってる。
病人の側からは病院への要望を言いづらいですね。
それは奥さんとケンカをするのが難しいようなもので、いちばん難しいことですから。
当事者より遠いところから、誰かが言って、それで、ちょっとはマシになっていけばいいなぁとは思います。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

【必須】

ページ上部へ戻る