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OffTime11月号 まちかど口福探訪

OffTime編集部オススメ まちかど口福探訪

福岡・北九州の見知らぬ街角。
旅人になった気分で歩いてみれば、今まで気づかなかった美味しいお店と巡り合う。
そんなささやかな外食の愉しみ。

唄う稲穂

味も居心地もセンスも抜群、おしゃれな大人のうどん居酒屋。
 ゴマサバ、ハムカツ、鯨ベーコン、おぼろ豆腐、いわしのつみれ、全国の有名日本酒に自然派ワイン……と品書きを並べるだけでもヨダレが出そうなこちらは、“心がふわっと豊かになる『大人の居酒屋』”として連日盛況のうどん屋さん。大将の岡﨑健一郎さんは、“唄ううどん職人”を名のるだけあって、「うどんを打つのも曲を作るのも僕のなかでは同じです」と朗らかに笑う。夜7時頃、客が多い時間帯を狙って、厨房でうどんを打つ姿をライブで見せるのも、音楽同様、お客様と共有し、喜んでもらいたいからなのだ。
 その想いは美しい盛りつけと味に表れている。市場直送の長崎産ゴマサバは鮮度はもちろん、焙煎後にすり鉢で摺った手製ゴマダレとも相性抜群で酒がススムススム。締めのうどんは、岡﨑さんの親戚が育てた糸島産の小麦を使用し、地産池消にこだわった逸品。幅3.4ミリで切り、数分かけてゆがく。柔らかい中にも弾力を秘めた乳白色のうどんが、しみじみとお腹と心を充たしてくれた。

唄うメインIMG_9482
唄う刺身9465
唄うワイン9459
唄う内観01
唄う箸9447
唄う内観01
唄う外観9431
唄う稲穂
Add/福岡市中央区薬院1-10-10
Tel/092-716-4159
Open/16:00~翌3:00 Closed/日曜日

Q あなたの Off Timeは?  
A 旅、ミュージシャン活動(大将)。

プティ ジュール

夜勤明けのごほうびに、魅惑のスフレ体験はいかが?
 「30分、大丈夫ですか?」。スフレを頼むと、真っ白いコックコートに身を包んだオーナーシェフの岸本剛さんに訊ねられた。トポスが彩る店内を見回していると、厨房からカシャカシャカシャカシャと卵白を泡立てる軽快な音が響いてくる。まもなくすると、ほんのり甘い香りに包まれた。「もうすぐできますからね、早く食べんとしぼむからね」。焼きたて熱々のスフレを前にして、驚いた。何だか記憶していたよりもずいぶん大きい。写真を撮る間ももどかしく、スプーンを突き刺すとフシュッとしたキメの細かい生地がまとわりつき、口の中でとろけていった。「うちでは空気を抱かせるように手作業でホイップする、だからキメが細かい」との言葉に納得。聞けば夜勤明けの看護師の方も多いらしい。また東京、大阪から飛行機を使って訪れ、伊勢海老のパスタとスフレを毎月一回食べるのを楽しみにしているファンの方もいるとか。1993年の創業以来、レシピを変えることなく、地道にコツコツ。常連客に愛される職人の味は、健在だ。

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プティ内観9508
プティ外観9506
プティ ジュール
Add/福岡市中央区薬院1-12-19 ロマネスク薬院2・1階 Tel/092-751-0105
Open/11:00〜O.S22:00、日曜日、祝〜21:30
Closed/月曜日(祝日の場合、翌日) 
HP/http://petitjour1993.com/

Q あなたの Off Timeは?  
A 愛犬福介との散歩(オーナーシェフ)。

鮨処 石ばし

若き鮨職人の新店で、口福三昧に酔いしれる。
 目の前に運ばれた塗椀の蓋をとると、ほんのり桃色のお粥がのぞいた。「夜はお酒を召し上がる方も多いので、まず酢飯のお粥をお腹に入れていただくんですよ」と人懐っこい笑顔をうかべる店主の石橋哲人さんは、全国屈指の名店『吉冨寿司』で修行した後、生まれ育った地元の赤坂にて独立。師匠がプレゼントしてくれた有次の包丁を手にする姿は、若干25歳と思えないほど堂々としている。
 まずは、陶箱に入ったガリと「タコの柔らか煮」で日本酒と味わう。次は「灸カツオの瞬間燻製」。1分ほどで火をとめ、余熱の煙のみで燻したそうだが、えも言われぬ香りと味わいである。待望の鮨は、赤酢と粕酢をブレンドしたシャリが目をひく江戸前。師匠ゆずりの繊細な仕事が為された鮨は、手頃な価格が申し訳なくなるほどだ。「師匠からは、感性すべてを学びました。料理を勉強するよりも器や花、絵などを勉強しなさいと」。実は、客の8割は医療従事者とか。ドクターお墨付きの新店をぜひ五感で体感してみては?
 

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石ばし寿司9422
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石ばしのれん9364
鮨処 石ばし
Add/福岡市中央区赤坂1-2-6 Tel/092-714-5656
Open/12:00~14:00、17:30〜21:00
Closed/日曜日、祝日
Q あなたの Off Timeは?  
A 家族で唐津に器を見に行く(店主)。
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シオン

オモニの手から伝わる愛情たっぷりの韓国料理。
 下関駅を出て歩道橋を下ると、そこはリトル釜山「グリーンモール」。両脇に並ぶキムチや辛ラーメン、韓流グッズなどを売る店を流しつつ、炭火の匂いがただよう年季の入った焼肉店にも心惹かれるが、味覚の記憶には抗いがたいものがあり、今日も我が足は、本場韓国家庭料理店『シオン』を目指す。以前、雑誌の取材で初めて食べた熱々のスンドゥブをもう一度食べたい。
 久々に伺うと、オモニがチャキチャキの笑顔で迎えてくれた。さっそく先のメニューを頼むと、鉄鍋でグラグラ音を立てる“純豆腐”スープとご飯、キムチが迅速に登場。「料理でいちばん大切なのは、愛情。真心を込めて一生懸命に作る、それが私のやり方。冷凍肉や化学調味料の類は一切使わないですよ」と自信をもって語る。長年、素朴な家庭の味を作り続けてきたオモニの手から、愛情がにじみ出るのだろう。新鮮なアサリのスープに唐辛子をきかせた本場の味は、さすが創業20年の賜物だ。本場韓国人も通う、おすすめの一軒である。

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韓国内観8598
韓国外観8557
韓国看板_8600
シオン
Add/下関市長門町8-12野上ビル1階 Tel/083-233-8955
Open/10:00~O.S14:30、17:00〜O.S23:00
Closed/日曜日
Q あなたの Off Timeは?  
A 常備菜作り(店主)。

 

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