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offtime1月号 ことばの救急箱

ことばの救急箱

晴れたり曇ったり。
心の天気は変わりやすいものですが、心とからだの声に耳を澄ましていれば、きっと大丈夫。
今月も編集部が見つけた珠玉のことばをお届けします。
◎今月号は『杉浦日向子の食・道・楽』(新潮社)よりお届けします。
江戸のころ、「闘病」という
言葉はなく、「平癒」といった。
闘病が、撲滅駆除の叩き出しで、
平癒が、来訪メッセージに
歩み寄る示談ではないだろうか。
オトナに必要なものは憩い。
 憩うとは「ひとり」を楽しむ時間のこと。
 他人任せの温泉ツアーや、
有名シェフの晩餐会でもない。
 予約やチケット無しに、
ずっと身近に、日常の中で、
 自分自身を和ませなくては。
きょうも、あしたも、
美味しく食べて、
美味しく呑もうね。
酔いたいから呑む。
酔わないくらいなら
呑まぬがまし。
酔って心身に隙間ができて、
そこに心地よい風が通る。
高杯で屠蘇を、
染付でひやおろしを。
 その合間に板わさを。
 つつがない正月の、
つつましいハレを、
 黙してすごす、ひととき。


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