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OffTime 5月号 編集後記

編集長/黒木 正和

 東京都大田区に「運命の七差路」と呼ばれる交差点がある。信号が無いので、人やクルマ、時には犬猫も譲り合い、タイミングを計って通行し横断するのである。それぞれの道は蒲田駅方面だったり多摩川方面だったり、小学校、中学校、高校への通学路だったり、目的の店や自宅へ向かう道だったりする。一本、道を間違えると、何処に行くのか分からない。特に方向音痴の人は大変なことになる。深夜酔っぱらって行き先が分からず、違う道から戻って来たりする。ご主人が残留孤児の中国東北部出身の肝っ玉母さんの底抜けに明るい笑顔があったりする。一様に、近所に住んでいる人々は、この交差点に愛着があり、誇らし気でもある。誰にでも不意に訪れる人生の分かれ道。それが、「運命の七差路」だと、人は腕を組み、現在・過去・未来に思いを馳せいっぱしの哲学者になる。4月7日放映のNHK「ドキュメント72hours」を観て思ったことである。

●Off Time発行元

ドリームシェア株式会社
株式会社コマーシャルアーツ

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