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OffTime4月号 編集後記

編集長/黒木 正和

  2014年ニューヨークでセンセーショナルなアート展が開催された。ひときわ目立つメイン作品は、あの前衛アーティストの巨星アンディ・ウォーホルの顔。実際より2倍のサイズで創られた超絶リアルな若い頃と晩年の二つの顔は観覧者の度肝を抜いた。皮膚の質感、髪の生え際はもちろん、特に眼球、瞳の虹彩の繊細な筆使い、毛細血管を赤い端切れでアレンジするなど、そのため使う道具も自作。高校生の頃独学の技術でリンカーン大統領に似せた自分の顔の写真をハリウッドに送り、さらに独学で修業を続け、27歳で渡米。〝猿の惑星〟などの作品で評価されていたが、ハリウッドの露骨な商業主義に失望し、映画の特殊メイクからアート芸術の道に。父親は錦市場の魚屋と京都生まれだが、裏表の顔を使いわける京都人を嫌いだと言うが、反作用で内面まで表現すべく顔にこだわり続けている。その作家とは、本年度米国アカデミー賞メイクアップ部門でオスカー像を掌中にした辻一弘。主演男優賞のゲイリー・オールドマンの顔を、ウインストン・チャーチルにした男である。Eテレ「顔に魅せられた男」から。

●Off Time発行元

ドリームシェア株式会社
株式会社コマーシャルアーツ

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