ことばの救急箱
晴れたり曇ったり。
心の天気は変わりやすいものですが、心とからだの声に耳を澄ましていれば、きっと大丈夫。
今月も編集部が見つけた珠玉のことばをお届けします。
◎今月は、享年97歳の間際まで自分のペースで絵を
描き続けた“仙人”画家、熊谷守一氏の
「へたも絵のうち」からお届けします。
私はだから、
誰が相手にしてくれなくとも、
石ころ一つとでも十分暮らせます。 結局、私みたいなものは、
食べ物さえあれば、
何もしないでしょう。
犬もそうだ。
食べ物さえあれば、
ねそべっているだけで、
なにもしない。
あれは、じつにいい。 結局、絵などは自分を出して
自分を生かすしかないのだと思います。
自分にないものを、無理になんとかしようとしても、
ロクなことにはなりません。 「いま何をしたいか、何が望みか」と
よく聞かれますが、
別に望みというようなものはありません。
だがしいて言えば、「いのち」でしょうか。
もっと生きたいことは生きたい。 絵でも字でも
うまくかこうなんて
とんでもないことだ。
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