ドクター＆医療スタッフの休日を応援するRefresh Magazine

映画館の悦楽
「中洲大洋映画劇場」

最近、映画館にいかれましたか? どんな映画を鑑賞しましたか? やはりビデ オが多いでしょうか? 娯楽がなかった昭和初期からすると、今は一般にビデオ カメラや動画が撮れる携帯が普及し、フィルム映画そのものの撮影もかなり 困難な時代のよう。地方にある昔ながらの映画館を利用したミニシアターも デ ジ タ ル 映 像 が で き な い 所 は 映 像 を ま わ し て も ら え ず 、閉 館 に 追 い 込 ま れ る と いう話も聞きます。巨大スクリーンを持つシネコンが席巻する昨今。レジャーラ ンドに来たみたいでキラキラとした空気がありますが、ちょっと気後れするときも。 ひとり静かに映画の世界にふけりたい。そんな昭和人におすすめしたいの が 、中 洲 川 端 に あ る 老 舗 劇 場『 中 洲 大 洋 映 画 劇 場 』で す 。1 9 4 6( 昭 和 2 1 )年 に 開館したこちらは、セントラル(アメリカ映画メジャー9社による映画協会)日本 第一号契約館でした。東京ではなく博多というところも誇らしい。最初に上映さ れたのは「チャップリンの黄金狂時代」でした。歴代で最も観客動員数が多かっ たのは「E.T.」。163,644人が詰めかけた記録は、今だに破られていません。
映 画 を と り ま く 時 代 も 変 わ り ま し た よ ね 。「 中 洲 大 洋 映 画 劇 場 」 だ っ て 1 9 7 8 年 に「 ニ ュ ー 大 洋 」、1 9 8 0 年 に「 大 洋 シ ネ サ ロ ン 」、1 9 8 9 年 に「 ニ ュ ー 大 洋 2 」 を 増 設 、現 在 の 名 称 に な っ た の は 1 9 9 6 年 と い う わ け で 、時 代 と と も に 変 遷 し ています。
あなたのいちばんお気に入りの映画は何ですか? 初めてご覧になった映画 を覚えていますか? 久しぶりに劇場に足をはこび、閉ざされた空間でいろんな 人と一緒に映画の世界に没頭する。最高にゆたかなオフタイムです。