
編集長/黒木 正和
昭和時代の代表的な女性漫画家、草分け的存在として「フイチンさん」などの作品の上田トシコや「星のたてごと」の水野英子、「花の館」のわたなべまさこ、「りぼんのワルツ」の牧美也子(宇宙
戦艦ヤマトの松本零士の妻)などがいるが、1970年代に少女漫画の革新を担った1949年頃生まれ(団塊の世代)の一群、花の24年組が私は好きである。まず竹宮恵子と萩尾望都が共同生活を送った場所、東京都練馬区南大泉の借家に集まり交流の場になったことによる呼び名が「大泉サロン」。1970年から1972年の2年間で解散するが、山岸涼子も訪れるなどその存在は貴重である。24年組の中でも、私が青春時代を過ごした武蔵野吉祥寺駅南口のハードロックカフェで見掛けた儚げで壊れそうな風情の大島弓子(当時吉祥寺在住)は現在でも忘れない。
「ミモザ館でつかまえて」「ジョカへ」「つぐみの森」「綿の国星」は秀逸であった。また無類な猫好きであり(2000年には13匹の多頭飼育)、アメリカンショートヘアのグーグーの日常を描いた「グーグーだって猫である」は第12回手塚治虫文化賞短編賞を受賞している。
●Off Time発行元
ドリームシェア株式会社
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