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OffTime6月号 編集後記

編集長/黒木 正和

 5月の連休中のある日、本屋巡りの途中、天神ソラリアビルの六階にある中国料理店で遅めのランチを食していた折、壁際のボックス席に座って食事をしている母親とおぼしき中年女性とその息子(小学4年生頃か)らしい二人の様子が気になった。母親はテーブルの上のサラダやら餡かけ焼きそばやら餃子をそれぞれの皿に取り分け、黙々と食べ始めた。息子は手元のゲームに夢中で一向に箸を持とうともしない。そんな息子に声をかけるでもなく、まるで其処に居ないという風であった。そろそろ母親が食べ終わる頃やっとバクバクと食べ始めた息子。その間ひと言の会話もなかった。私がこどもの頃の親からの叱責の定番は〝食事中に喋らない〟だったが、それでも聞いて欲しいことがいっぱいあって喋ってしまっていた。兄弟が多くて好物めがけて食卓はさながら戦場であった。楽しかった。ふと周囲を見渡すと、ほとんどの二人連れが携帯電話片手に無言で無表情で食事をしていた。

●Off Time発行元

ドリームシェア株式会社
株式会社コマーシャルアーツ

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