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OffTime9月号 編集後記

編集長/黒木 正和

4人のスーパーウーマンはかく戦えり NHK「バタフライ・エフェクト」を観て

1913年6月4日英国エプソムダービーでジョージ5世の持ち馬アンマーの前に飛び出て重傷を負い亡くなったエミリー・ワイルドディング・ディヴィソンは、女性参政権獲得のため9回逮捕された過激な戦略家であった。
 米国ニュージャージー州で生まれたアリス・ポールは1906年英国に渡り、女性参政権獲得活動に参加し帰国して抗争と集会をくり返し3回投獄された。議長をつとめた全米女性議員連盟はナショナル・ウーマンズ・パーティーに発展し連邦法改正に繋がった。
 そして女性の地位向上のためソンタクラブの主要メンバーとして活躍していたアメリア・イアハートはあのチャールズ・リンドバーグ同様“大西洋単独横断飛行”に成功し、1937年“赤道上世界一周飛行”に挑戦するが、同年7月南太平洋において行方不明になり、いまだ消息不明。そのイアハートに憧れたルース・ベイダー・ギンズバーグは1993年、クリントン米国大統領に指名されて死去するまでの27年間、連邦最高裁判事として活躍。性差別の撤廃を求めるなどリベラル派判事として大きな影響力を持っていた。
 亡くなったのは2020年9月18日、大統領選挙投票日の約1ヶ月半前で、死後ほどなくトランプ元大統領は保守派のエイミー・コニー・バレットを後任指名。本年6月30日バイデン大統領が初のリベラル派の黒人女性判事を指名したが、保守派6人に対してリベラル派3人(全員女性)のバランスで、ギンズバーグ元判事が危惧していたように、1973年に女性の人工妊娠中絶は合憲だとされた「ロー対ウェイド」判決を覆す判断が示され、銃規制などの判断も大きく揺れ動いている。
“本当に強いのは女性だから男性は恐怖から虚勢を張る”
“フェミニズムとはあなたも私も自分自身でいられること”
 元連邦最高裁判事のギンズバーグ女史のことばである。

●Off Time発行元

ドリームシェア株式会社
株式会社コマーシャルアーツ

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