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OffTime5月号 Men’s BOX

トレンドやこだわりのファッションに注目 Men’s BOX

5月メイン
ススキや葦を葺く
茅葺き屋根の民族建築を
今に伝える屋根師たち
最近、素晴しい三つの茅葺き屋根を見る機会に恵まれました。
ひとつは、茅葺きレストラン「茅乃舍」の大きな屋根。
もうひとつは、英彦山「財蔵坊」の屋根。
そして最後は、羽犬塚駅からタクシーでワンメーターの位置にある筑後市の文化財「山梔窩」の屋根。
これらを手がけたのは、大分県日田市中津江村に拠点を置く三苫義久さん率いる「奥日田美建」の屋根師たち。
このような茅葺き職人集団は日本でもめずらしく、九州でも2、3社しかありません。
西日本エリアの文化財の補修や葺き替え工事などでは必ずといっていいほど指名が入るというから、信頼のほどが伺えます。
材料の「茅」はススキのことで、阿蘇の外輪山で毎年1月上旬~3月上旬(野焼きの前)までの間、茅切りさんと呼ばれる人達によって刈り集められます。
けれど今年は、刈る間際に大雪が降り続いたため、ススキが雪の重みで倒れてしまい、通常の10分の1ほどしか採れなかったとか。
自然素材を利用するので頭が痛いところですが、人間の力ではどうしようもありません。
三苫さんも今年はススキではなく、葦や杉皮などを使った屋根を中心に葺いていくと話していました。
全国の茅葺き屋根集団のネットワークを生かし、どうしても材料が足りない場合は互いにやりとりをすることもあるそうですが、今年は全国的に不作とのこと。
計算どおりにいかない、それもまた自然と関わる仕事ならではです。
ところで茅葺き屋根は、日本固有のものではないことをご存知でしょうか。
オランダやドイツなどの西ヨーロッパでは特に盛んで、年間三千棟が造られているというから驚きます。
ブルガリなどのブランド直営店にも採用されるなど、今や茅葺き屋根はステイタスのひとつになっているよう。
確かに維持するのは、金銭的にも労力的にも大変な茅葺き屋根。
その希少な姿を訪ねる小旅行もおすすめですよ。
民族建築の美を創る 奥日田美建
Add / 大分県日田市下井手町375-11
T e l/ 0973-22-3423
5月1
5月2
5月0

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