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OffTime6月号 Men’s BOX

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6月メイン
杉皮葺きの現場から学ぶ
職人の矜持とチームワーク
先日、大分県の耶馬渓の山奥の寺院にある釣鐘堂の屋根を全面的に葺き替える杉皮葺き屋根の作業を見てきました。
棟梁の三苫さんによると、杉皮葺きは、うきは市や日田市、小国などの筑後川流域を中心に見られる独自の屋根。
関東からも、20~30代の職人達が訪れ、研修会が開かれたそうです。
伝統工 芸や建築に興味をもつ若者が急増しているのは嬉しいことですね。
さて杉皮葺きは、杉山から切り出してきた丸太の皮をていねいに剥いで一定の長さに揃えて切るところから始まります。
本来、木が眠りにつく九月~十一月に伐採した樹が最高と言われますが、その理由は虫がつきにくくて長持ちするから。
なるほど、理にかなっているのですね。
杉皮は、きれいな長方形のもあれば切れ端もありますが、すべて捨てずに使います。
例えば切れ端は、屋根の角度を出す時に中に入れる「埋めもの」に。
見た目が良くて丈夫なものは目立つ部分に配するなど、材料を見極めて適材適所に工面する、それが屋根師の腕の見せ所。
いい材料ばかりなら年数の浅い職人でも葺けますが、不揃いな材料も過不足なく活用しつつ、予算内で屋根を葺きあげる。
それが一人前の証であり、屋根師の矜持なのです。
屋根葺きで最も大事なのは、屋根の四隅をあらわす「周基」。
しかもすべての形が揃っていなければ良い屋根にはなりません。
実際に職人の仕事を見ていると、全体の工程に気を配り、スッと必要な道具や素材を持ってきたりとコンビネーションばっちり。
「自分だけがいい仕事をしようとしてもダメ、チームワークが大切」と語る棟梁の三苫さんの精神が生きています。
医療現場で働くドクターや看護師、薬剤師などの皆さんもある意味、職人。
きっと私達にはわからない緻密な職人技とチームワークでもって、日々のお仕事を全うしておられることでしょう。
希少な茅葺き、杉皮葺きの仕事を通して、いろんなことを考えさせられた取材班でした。
民族建築の美を創る 奥日田美建
Add / 大分県日田市下井手町375-11
T e l/ 0973-22-3423
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