online pharmacy without script

Off Time11月号 特集 秋は、八女へゆこう。

秋は、八女へゆこう。

メイン6509
昔ながらのものづくりが息づく、八女福島。
9月中旬には、放生会で奉納される『八女福 島燈篭人形』を観劇してきました。
人々の手で大切に受け継がれているモノコトが息づ く八女に、出かけてみてはいかがですか?
サブ6484
近年では、白壁のまちとして知られる八女福島。
都会から移住してくる人達への対応も手厚く、全国から注目を集めています。
今回の旅は、そんな八女で古くから続く放生会で奉納される「からくり人形芝居」を観るのが目的。
露天が並ぶにぎやかな参道を抜けると、この時期だけ建つという小屋が見えてきました。
『八女福島燈篭人形(からくり人形芝居)』は、 八女市本町の福島八幡宮境内で、放生会の奉納 行事として秋分の日を含む3日間に限って奉納されます。
国指定重要無形民俗文化財にも指定された全国でも希少な芸能を、一度はこの目で見てみたい。
そんな人々がこの時期、大勢つめかけます。
からくり人形芝居は、釘やカスガイ1本使うことなく屋台を組み立てるところから、からくり人形の調整、演奏者、人形使いまですべて地元の有志によって行なわれるのが特徴です。
まさに、地域で育ち、地域で守り継いできた、地域の出し物。
有志の人達は、夏の終わりから本番に向けてお囃子などの練習を重ね、人前に出しても恥ずかしくない段階になるまで猛特訓します。
期間限定で建てられる小屋は、高さ8メートル、幅14メートル、奥行き6メートルの三層2階建 て。
下遣いは一層目、二層目で人形を操作し、 最上階の三層目で唄や三味線、太鼓、鼓などのお囃子が生演奏を繰り広げます。
舞台の左右にいる人間が棒を持ち、人形の動きを操るわけですが橋から橋へと人形を渡す橋渡しや、豪華絢爛な衣装の早替わりをさす素抜きなど、見所たっぷり。
ただし、からくり人形を操作する人間の姿は、お客には一切見せないように配慮されています。
舞台の上には、からくり人形と飾り人形、そして舞台前方の左右に「後見役」と呼ばれる選ばれた児童たちだけ。
小屋の正面に広がる土手の斜面には、丸石が敷き詰められており、演目が始まると観客達がつめかけます。
老いも若きも、真剣に目の前の舞台に見入る、昔懐かしい光景がそこにはあるのです。
IMG_6489
IMG_6512
IMG_6513
IMG_6498
IMG_6514
IMG_6523
IMG_6520
IMG_6528
IMG_6532
IMG_6529

八女福島の燈籠人形の歴史

江戸時代中期、延亨元年(1744)より、約270年にわたって、八女で暮らす庶民達が、腕によりをかけて人形の燈籠を製作し、奉納したのが始まりといわれる伝統芸能。
当時、大阪で流行っていた人形浄瑠璃の技術を応用し、現在のような舞台が生まれました。
現在は「八女福島の燈籠人形保存会」により保存伝承されています。

八女伝統工芸館

1986年11月、八女エリアの伝統工芸品を一同に展示し、伝統技術の伝承と地場産業の発展を広く周知していくことを目的にオープン。
国鉄矢部線「筑後福島駅」の跡地に建設された建物内には、総重量2トンという「日本一の大型金仏壇」、重さ50キロという「ジャンボ提灯」、高さ3.7メートルの「八女八景水車」なども展示。
ものづくりの産地としての手仕事の技術の高さを実感させられます。
国指定伝統的工芸品の仏壇・提灯・久留米絣や県指定特産民工芸品の石灯ろう・手すき和紙・矢・竹細工・和こま、その他焼き物、木工品など八女地域を代表する工芸品の展示、販売コーナーも完備。
八女のことがすべて分かるといってもいい施設です。
DATA
A d d/福岡県八女市本町2-123-2
T e l /0943-22-3131
O p e n / 9:00~17:00(月曜・年末年始休館)
料 金/無料

八女福島を舞台にしたまちや再生ドキュメンタリー映画「まちや紳士録」

ちょうど上映中の映画を観てきました。
重要伝統的建造物群保存地区に選定されている八女福島では、街並み保存に奮闘する人々がいます。
昔のものを大事にしながらの改築は、一筋縄ではいかないものがありますが、それだけに人々の思いによって地道に実現していく様子は、胸をうつものがありました。
八女市在住の伊藤有紀監督は、自身の映画についてこう述べています。
「八女市の福島地区には古い町家がたくさん残っています。
私はその町家に妻と暮らしながら、およそ二年かけてこの映画を作りました。
町家の修理工事はとても手間のかかるもので、この映画の撮影では、ある町家の工事に半年かけて通いました。
少しずつ少しずつ、職人さんが手仕事で修理していくため、それくらいかかってしまうのです。
(中略)
福島地区には、大手スーパーのようなスピードも効率もない代わりに、現代日本から失われつつあるさまざまな豊かさが残っています。
本物の技術で修理される町並みがあり、たっぷり時間をかけられる人と人とのつながりがあります」。
ご興味のある方は、ぜひサイトをのぞいてみてください。
yame
DATA
八女文化遺産保存・活用ネットワーク事務局
A d d/福岡県八女市本町2番147-1
T e l / 070-5690-1471
H P / http://www.yame-machiya.info/

八女の最新イベント

八女福島 白壁ギャラリー 2014
暮らしをめぐる小さな旅
知恵・技 2014年11月1日(土)~3日(祝)、8日(土)、9日(日)
「白壁ギャラリー」は、年に一度、この町の受け継いできた住まいや仕事などに触れて欲しいと住人が集まってはじめた町の発表会、昔から続くもの、新しくうまれたものを普段の雰囲気をそのままに紹介する小さなおまつりです。
(サイトより)
yamemap
DATA
白壁ギャラリー企画室
A d d/福岡県八女市本町126(このみ園内)
T e l / 0943-24-2020
H P / http://gallery.yame-machiya.net/

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

【必須】

ページ上部へ戻る