ふと鼻をかすめる甘い香り。それは春のしるし。山にも、街にも、ベランダの鉢植えにも。
鳥たちが、花々が、虫たちが春の喜びを謳歌しています。
そうした小宇宙を見つめればむせかえるほど旺盛な生命力に目を見開かされることでしょう。
今月は、二十四節気でいうところの清明から穀雨までをさす春の季語をお届けします。
鳥たちが、花々が、虫たちが春の喜びを謳歌しています。
そうした小宇宙を見つめればむせかえるほど旺盛な生命力に目を見開かされることでしょう。
今月は、二十四節気でいうところの清明から穀雨までをさす春の季語をお届けします。
めぐりゆく二十四節気
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立春
2月4日頃 太陽視黄経 315度
この日から立夏の前日までが春。まだ寒さの厳しい時期ではあるが日脚は徐々に伸び、九州や太平洋側の暖かい地方では梅がほころび始めます。節分の翌日で、「春立つ」ともいい、「立春」になることを、「寒明け」ともいいます。
春の気たつを以て也(暦便覧)
この日から立夏の前日までが春。まだ寒さの厳しい時期ではあるが日脚は徐々に伸び、九州や太平洋側の暖かい地方では梅がほころび始めます。節分の翌日で、「春立つ」ともいい、「立春」になることを、「寒明け」ともいいます。
春の気たつを以て也(暦便覧)
雨水
2月19日頃 太陽視黄経 330度
空から降るものが雪から雨に替わる頃、春一番が吹き、九州南部ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始めます。農家では、農耕の準備を始める目安としています。
陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧)
空から降るものが雪から雨に替わる頃、春一番が吹き、九州南部ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始めます。農家では、農耕の準備を始める目安としています。
陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧)
啓蟄
3月6日頃 太陽視黄経 345度
「啓」は、「ひらく」という意味。「蟄」は、虫などが冬眠するという意味です。冬眠中の虫が穴から出てくる季節ですが、虫が動き始めるのは、ふきのとうの花が咲く頃でしょう。
陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)
「啓」は、「ひらく」という意味。「蟄」は、虫などが冬眠するという意味です。冬眠中の虫が穴から出てくる季節ですが、虫が動き始めるのは、ふきのとうの花が咲く頃でしょう。
陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)
春分
3月21日頃 太陽視黄経 0度
この日をはさんで前後7日間が彼岸、真東から昇った太陽は真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ等しくなり、少しずつ温和な気候になっていきます。彼岸は、「現世を離れ極楽浄土の岸に到る」という意味。先祖を供養する日でもあります。
日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)
この日をはさんで前後7日間が彼岸、真東から昇った太陽は真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ等しくなり、少しずつ温和な気候になっていきます。彼岸は、「現世を離れ極楽浄土の岸に到る」という意味。先祖を供養する日でもあります。
日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)
清明
4月5日頃 太陽視黄経 15度
どこまでも清々しく晴れ渡る空、空気。地上では、百花が咲き競う季節ですべてが生き生きと明るく清らかです。「清浄明潔」の略。
万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧)
どこまでも清々しく晴れ渡る空、空気。地上では、百花が咲き競う季節ですべてが生き生きと明るく清らかです。「清浄明潔」の略。
万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧)
穀雨
4月20日頃 太陽視黄経 30度
全ての穀物の恵みともいえる春の雨が大地を潤してくれる頃。農家は、種蒔きを始めます。また春先、小雨混じりの天気が続くことを菜種梅雨とよびます。
春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)
全ての穀物の恵みともいえる春の雨が大地を潤してくれる頃。農家は、種蒔きを始めます。また春先、小雨混じりの天気が続くことを菜種梅雨とよびます。
春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)
立夏 > 小満 > 芒種 > 夏至 > 小暑 > 大暑 >
立秋 > 処暑 > 白露 > 秋分
寒露 > 霜降 > 立冬 > 小雪 > 大雪 > 冬至 >
立秋 > 処暑 > 白露 > 秋分
寒露 > 霜降 > 立冬 > 小雪 > 大雪 > 冬至 >
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