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OffTime5月号 「私の休日」池田医院 香月 きょう子院長

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型に学び、型を離れて愉悦の境地に遊ぶ時間。
診察の合間を縫って、にこやかに取材陣を迎えていただいた香月先生。
地域に密着して患者さんに寄り添う「池田医院」(北九州市門司区)の院長として、多忙な日々を支える<Offの過ごし方>についてお話を伺いました。

物心つく前に入門

「女の子が生まれたら、日本舞踊を習わせたい」という父の強い希望から、3つの時に稽古を始めました。梨園でもないのにねえ(笑)。若柳流の師匠のもとへ月に4~5回通って、最初は師匠の足に乗せられて、マリオネットのように動かされていたそうです。自分から魅力を感じ始めたのは、高校生の頃でしょうか。大学進学をきっかけに中断したものの、結婚・出産を経て、再び足を踏み入れました。

舞踊の妙と奥深さ

優雅にみえるけれど、あれは結構きついんですよ(笑)。腰や膝を落とした状態でなめらかに動かなくてはいけないし、そこへ緩急が加わると大変。長い演目になると、終える頃には肩で息をしています。ただ、自分の思い描いた通りにできると楽しいですね。同じ振り付けでも、間の取り方ひとつ、踊り手によって「ここまで違うか」というほど変わるんです。歌舞伎役者や舞踊家の公演会にも行きますが、坂東玉三郎さんの「藤娘」や「鷺娘」は、ため息がでるほど綺麗でしたね。

コートを駆けた青春

大好きなテニスも、父に連れられて子供の頃に始めました。「門司ローンテニスクラブ」に所属して、毎週のように通っていましたね。9年連続で全日本ランキングのシングルス1位に輝いた福井烈さんも竹馬の友です。高校時代には、自分で愛好会を作って紅一点で試合に出場していました。駆け引きに燃える一方、冷静な見極めも得意で、ラリーはしぶとく粘るタイプ(笑)。今も週に一度、楽しんでいます。

古今東西の芸術鑑賞

最近は、美術館や博物館巡りも趣味です。東京の帝劇の上にもある出光美術館では、その収蔵品と収集の凝り方に圧倒されますよ。陶器ひとつをとっても有田、中国、マイセン…と同じような柄のものを展示していて、一体どうやって集めたのか、改めて当時の財力を思うほどです。絵画では、柔らかな印象のバルビゾン派や仙厓義梵の作品が好みで、構図が好きなのは京都の建仁寺にある俵屋宗達の「風神雷神図」。日本画にはコミカルな作品も多く、あれは絶対に当時のマンガだと思いますね(笑)。

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 「考えてみれば、私の趣味はほとんどが身近にあったもの。親の思い通りに育ったようなものですよ」と笑う香月先生。最近は、なかなか丸一日休めない日も多い中で、息抜きといえば音楽鑑賞だとか。「ガラケーの携帯電話に入れて(笑)クラシックを聴いています。ピアノ、特にベルコヴィッチの作品がホッとします。そういえば、北九州市立響ホールは日本に誇る素晴らしい音響効果を持つ施設だと知っていますか?公演に訪れる音楽家にも喜ばれるようで、ノッて演奏される方がとても多いように思います。ぜひ一度、足を運んでみてください」。最後は地元への愛情もたっぷりと、どこまでも朗らかに優しい先生でした。
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門司区医師会の新年会にて披露された祝賀舞踊「梅が香」。「本番前には稽古をして、お好きな方にも、なじみのない方にも少しでも見よいものを、と心を込めて踊ります」。
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常磐津の「江戸さわぎ」より。「曲そのものが明るくて楽しいので、好きな演目の一つです」。
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門司ローンテニスクラブの子供教室OB会にて。「当時に戻って、大変楽しいひとときです」。

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