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OffTime7月号 「私の休日」医療法人 清和会 長田病院 木下正治院長

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仲間と奏でる音色、歴史の薫りに心愉しく。
初夏の昼下がり、穏やかな微笑みで取材陣を迎えていただいた木下先生。
地域応援病院を掲げ、医療・介護・福祉の充実に取り組む「長田病院」(柳川市)の院長として、多忙な日々を支える<Offの過ごし方>についてお話を伺いました。

リクエストに応えて

3年位前に、職員と一緒に「クローバーオーケストラ」を立ち上げました。メンバーは、私と医師、検査技師、薬剤師、看護師、それに医療事務2名の7名です。以前、患者さんにリクエストされ、私が趣味のフルートを演奏したのがきっかけで、「せっかくだから楽団にしよう」と声を掛けたことで集まりました。「みんなでやれば怖くない(笑)」と、院内のイベントやコンサートにチョイ役で活動しています。

30年越しの演奏者

もともとクラシック音楽が好きで、何か自分でもやりたいと思って手にしたのがフルートでした。大学ではギターマンドリンクラブで、一人、弦楽器にまぎれて演奏していましたね。迷惑だったと思いますが(笑)、「コンドルは飛んで行く」なんかを演奏する時には、音のかすれ具合が良かったのではないでしょうか。その後、15年ほどブランクがあり、大学の医局長時代に気分転換を兼ねて再開して、1年やめたり、2年やめたり…としながら続けて、最近は定期的に吹くようになりました。

新たな世界への扉

演目としては、クラシックの小品集にあるような曲が好きですね。「シチリア―ノ」「アルルの女」「ユモレスク」…。そういえば、今年から、知り合いの音楽家に誘われて、ベルギーのバイオリニストで作曲家のウジェーヌ・イザイの音楽を広める「日本イザイ協会」を立ち上げ、理事を拝命しています。イザイといえば「無伴奏ヴァイオリンソナタ」が有名ですが、最近、ショパンのピアノ曲をバイオリンに編曲したものがみつかっていまして、その普及と啓蒙も目的です。音楽から広がるご縁も面白いですね。

全国を繋ぐ点と線

また、歴史も好きなので、あちこち史跡を巡るのも楽しみです。昔はよく、地方の学会のついでに行きました。戦国時代から明治維新あたりが好きで、柳河藩も藩主が立花家から田中家、再び立花家へ移ったように、全国で人が移動して繋がる点が面白いですね。人物でいえば、山田方谷を尊敬しています。岡山県(備中松山藩)の儒学者であり財政改革を行った人で、江戸末期に、藩の10万両もの借金を8年で返し、10万両の蓄財に変えた才には圧倒されます。時間があれば、色々とまわりたいですね。

「若い頃はテニスも楽しみましたが、最近は膝も痛めて、運動系はご無沙汰です」と笑う木下先生。「代わりに、息抜きとして、書道を始めました。歴史資料や漢文をみるときに、自分でも書ければ少しはとっかかりになるかな、と」。また、「病棟のイベントで患者さんと茶事をしたり、職員と一緒に川下りをしたりする時間も楽しみ」だとか。さまざまな取り組みを実践される先生いわく「医師になったのは、小学生の時に野口英世の伝記を読んで憧れたから。なれませんけども(笑)」の言葉にも、信念とお人柄を感じて魅了された取材陣でした。
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緩和ケア病棟で開催した「春のコンサート」にて。「患者さんやご家族になじみのあるような、懐かしい曲も演奏しています」。
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日本イザイ協会のfacebookページ。「編曲の素晴らしさなど、ぜひ一度聴いてみてください」。
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近江八幡にて。「後に柳河藩主となる田中吉政のつくった八幡堀に、柳川の堀のルーツを感じました」。

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