| 私 の 休 日 |Top Interview
山野を駆け、自然を愛し、
かけがえのない時間を今に。
随分と昔の話になりますよ、と笑いながら登場していただいた横倉先生。
子ども時代の思い出から、大好きなスポーツ、東京での余暇の過ごし方まで
人生をさまざまに彩る<Offの愉しみ>について、お話を伺いました。
かけがえのない時間を今に。
随分と昔の話になりますよ、と笑いながら登場していただいた横倉先生。
子ども時代の思い出から、大好きなスポーツ、東京での余暇の過ごし方まで
人生をさまざまに彩る<Offの愉しみ>について、お話を伺いました。
農村のわんぱく少年
子ども時代は、勉強なんか全然しないで、近所のやんちゃ坊主と遊んだり、野球をしたり。当時は、西鉄ライオンズの大下選手がスターでした。地域の子供会ができて、野外教育で有名な音成彦始郎先生の指導の下、よく山登りにも出掛けましたね。高い山に積極的に登るというよりも、ハイキングをして自然を楽しむのが目的です。久住の万年山(はねやま)の隣に、岩の突き出た山があって、その山頂から草原が広がる景色を眺めるのが好きでしたね。
雪の上を駆け抜けて
スキーと出会ったのは、中学生のときです。叔父が白馬の八方尾根へ連れて行ってくれて、「これは面白い」と思いました。高校へ上がると、さきにお話した音成先生が「冬はスキーだ」と大山へ連れて行ってくれて、薦められるままにチームで福岡県民体育大会に出たら、たまたま優勝しまして。国体の選手にもなって、山形の蔵王、長野の志賀高原、北海道のニセコやルスツ…と、全国あちこちへ行きました。景色を楽しみながら、雪の上を颯爽と滑走する開放感は何にも代えがたい魅力です。
仲間とつないだトライ
もうひとつ、ラグビーも青春の思い出です。高校時代に体育の授業でラグビーをしていて、当時は八幡製鐵所のラグビー部(現:新日鉄住金八幡ラグビー部)が華々しく活躍していた影響もあって、大学へ入るとすぐに入部しました。先輩も、練習も、非常にスパルタでしてね。風邪をひいて、熱が出るでしょう。そんなときも「休め」とはならず「走ったら治る」としっかり走らされました。ポジションはセンターバック、最後はフルバックもして、オールラウンドプレイヤーでしたね。今でも、試合を観るのは大好きです。
行きつく暇の楽しみ
外科に入ると、暇があれば読書をしていました。とくに司馬遼太郎の作品が好きでしたね。東京へ来るようになってからは、この6年間、オフは二カ月に一度あるかないか…。運動不足にならないように、三十年来続けているラジオ体操とウォーキングを毎朝の日課にしています。他は、たまに下手なゴルフをして、体を鍛えつつ息抜きをするくらいでしょうか(笑)。いつか時間ができたら、全国の温泉巡りをしたり、どこか田舎に行きたいですね。
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朗らかに、気さくにお話いただいた横倉先生。以前のOff Time誌面で、久留米大学病院の前院長・坂本先生が飛行機からの富士山の撮影を趣味と紹介された記事をご覧になると「私も好きです。東京と福岡を往復するようになって、飛行機の上から、新幹線から、朝や夕方の表情を…」とipadを取り出され、フォルダにぎっしりと並んだ撮影画像を検索! 「ぜ、ひいっぺん登ってみたいですね」。ちなみに、何か他に集めているものは、と伺うと「ありません。こだわりは一切ないようにしています(笑)」。ユーモアとともに、にっこりと微笑まれた表情がとても素敵でした。
東京の空の下、颯爽と歩かれる先生。「青山墓地や神宮の裏手あたりがコースの定番です」。
飛行機から見た富士。「甲府上空から撮りました。日本の原風景的なものに心惹かれます」。
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