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OffTime10月号 「私の休日」 独立行政法人 国立病院機構 関門医療センター 病院長 林 弘人

| 私 の 休 日 |Top Interview

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人との出会いが一番の喜び!
「生涯小僧のこころ」で前へ。
全国各地へ飛んで、精力的にワークショップへ参加される林先生。
「人様にいうほど趣味がないんですよ」とユーモアにくるみつつ、
深い情熱を注ぐ教育研修の取り組みについて、お話を伺いました。

よりよい教育研修を

 もともと、教えることは好きでした。教育と医療は相通じるところが多いでしょう。大学にいた頃は、「人気教官ベストワン」に選ばれて学生から医学祭でトロフィーを貰ったこともあります(笑)。しかし、自己流ではいけないという思いもあり、平成12年に当センターへ赴任した翌年、当時の病院長に紹介いただいて、日野原重明先生が60代のときに始められた「医学教育者のためのワークショップ」に参加したのです。

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全国の講演やワークショップで培った経験を、同センターの新人研修でも発揮!
「あらゆる職種が集い、ともに語らう時間は、私の活力の源でもあります」。

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初心を胸に刻んだ日

 富士山の麓に缶詰になって過ごした5泊6日は、今でも鮮烈な記憶です。最終日の前日、特別講演後の打ち上げで興奮冷めやらぬまま、日野原先生に「山口県でも一流の研修病院をつくります」と約束しました。私が医者をめざした原点が、大好きだった祖父を胃がんで亡くし、最期に「握り寿司が食べたい」といったのも叶わなかった姿に「外科医になる」と誓った少年時代にあるとすれば、教育への道を歩むきっかけとなったのは、まさにあの時でした。

人に教え、人に学ぶ

 気付けば、お手伝いで参加したワークショップや講演は90回を越え、学会も含めると47都道府県を横断。全国に知人ができました。「人生生涯小僧のこころ」を教えてくださった宮城県・慈眼寺の阿闍梨との出会いもその一つです。産婦人科の先生に「田舎にいた頃、小児用の人工呼吸器がなくて一週間、交代で蘇生バックをして何とか無事に退院した赤ちゃんから20年後、手紙が届いて『僕が結婚できるのは先生のおかげです』と式に招待されました」と聞いた時も涙が出ました。私の方が学ばせていただくことが多いんですよ。

楽しみもちりばめて

 人生で立ち止まる必要を感じた時は、八重山へ行きます。濁流・激流の日常から離れ、すべてがゆっくりと流れる時間が良いのです。「八重山病」は今までにかかった病気で一番重いかもしれません(笑)。他には、美術館でフェルメールの作品など好きな絵を観たり、愛犬と散歩をしたり、飲みたいお酒に合わせて好きに料理を作ることが息抜きですね。最近は、独学で法律も勉強しています。

 「サメと同じで、動いていないとだめなので常に何かしています」と語る林先生。いつか本当に時間ができたら何をしてみたいですか、と伺うと「世界一周クルーズに憧れるけれど、性格上2~3日で飽きるでしょうね。犬のブリーダー、居酒屋も100%家内に反対されるでしょう」と大笑い。「日野原先生は、ワークショップで100歳のお誕生日のお祝いをしたときに、模造紙に大きく『夢』と書かれました。誰かがドリームとはいいですね、というと『違うよ、ビジョンだよ』と。先生からみれば私もまだまだ若造なので、これからも日々修行です」。

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「八重山病」の症例写真! 「発病して10数年、何度も何度も行きたくなりますがここ数年は夏休みが取れず“小康状態”を保っています(笑)」。

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(左)美術館にて。「肖像画は『眼』に惹き込まれます」 (右)大切な家族の一員・ティファニー! 「名付け親は娘です。私は遊んでもらっています」。

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