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OffTime2月号 「私の休日」独立行政法人 国立病院機構 福岡病院院長 岩永 知秋院長

| 私 の 休 日 |Top Interview

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年齢とともに世界は広く―
尽きない興味に胸躍る日々。
やりたいことは山ほどありますよ、と大きく笑う岩永先生。
「独立行政法人 国立病院機構 福岡病院」(福岡市南区)の院長として、 多忙な日々を支える<Offの過ごし方>についてお話を伺いました。

足と心のままに

散策が好きで、週に数日はウォーキングをしています。
自宅の周辺は、もう何十コースと行き尽くしていますよ(笑)。
野鳥の声や山の色合い、キンモクセイの香りなど、四季折々の自然を感じられるのが楽しいですね。
出張で遠方へ行った時も、地図を片手に、気分はTV番組の「ブラタモリ」。
東京の下町を歩いたり、京都・奈良で寺社仏閣を見学したり…。
特に好きなのが、各地で美術館や博物館を巡ることです。

古今をひらく扉

昔から興味はあったのですが、いざ行き始めると面白くて仕方がないですね。
美術も歴史も、改めて勉強するきっかけになりました。
自分の感じたことに、込められた意味や史実を重ねると、また感じ方が変わるんですよ。
まさに「世界が広がる」感覚です。
音楽も絵も、バロック時代のものが好きで、音楽はバッハ、絵画はフェルメール、ベラスケスなどのファンです。
今は、いつか江戸時代の古文書が読めたならもっと楽しいだろうなあ、と夢を広げています。

運動神経の記憶

そういえば、散策やウォーキングを始めたのは、娘が小学生の頃にソフトボールの練習に付き合って、「僕は、体を動かすのが好きだったんだ」と思い出したから(笑)。
今でこそ、スポーツはテレビのダイジェスト版で観戦するのがせいぜいですが、小学生の頃は野球、中学校と大学ではサッカー、 卒業後は医局でまた野球…と、若い頃はスポーツ青年でした。
今はなき平和台球場で、対抗試合をしていたのを覚えています。
わりとコントロールは良かったので、ずっとピッチャーで1番でした。

繋がっていく光

若い頃の想い出では、アメリカ留学も印象深いですね。
娘も、アメリカで生まれたのです。
家内と一緒に病院へ通って、赤ちゃんもお母さんも体格がいいのには驚きました。
出産後も1日で退院するのが通例だと聞いて、「日本人は慣れていないから」と頼み込んで、結局3日で退院したのも覚えています。
留学1年目はケンタッキー州、2年目はオクラホマ州、最後の3ヶ月がシカゴ、と田舎生活が長かったので、休日には大自然も随分楽しみました。
ちなみに、娘はJICEの活動を経て、今は高校で英語教師をしています。

*

昭和の日付も懐かしい写真とともに、色々な想い出を披露していただいた岩永先生。
「昭和61年から続く『長野会』の写真も、毎年分とってあるんですよ。
当院の先々代の院長であり、研究室の始祖でもある長野先生を囲む会で、10年前頃までは幹事をしていました。
年に一度、諸先輩方や若い人たちと集うのは楽しいものです」。
さらには、こんなお話も…。
「若い頃はとにかく忙しいものですが、そんな時期があってもいいのではないでしょうか。
余暇の楽しみは、年齢と共に発見のチャンスが増えていく気がしています」。
お気に入りというバッハの音楽のように、穏やかで豊かな余韻を残す言葉に、感じ入った取材陣でした。
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太宰府にて。
「ただ散策するのも好きですが、いつか、好きなだけ京都・奈良をまわったり、イタリアやエジプトへ行くのが夢です」。
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アメリカ留学時代の一枚。
「33歳の時ですね。
研究室の良き仲間との写真です」。
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九州大学の医局チームで医局対抗の練習試合!
「今でも野球とサッカーは大好きです」。

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