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OffTime6月号 特集 特別対談

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特別対談
医療現場の「声」を未来の医療へつなぐ

社会環境の変化も激しい中で、日本の医療を支えていくためには―。
ともに九州のご出身であり、「地域の声を全国へ」と尽力されるお二方に、
日本医師会館(東京都文京区)にてお話を伺いました。

メイン候補1

医師だからふれうる悩み、人々の心の声に応えたい。

横倉 初めて自見さんにお会いしたのは、国会議員の秘書をされていた頃でしたね。医師であり、政治の世界も理解している、非常に貴重な存在だと思いました。
参議院選挙へ向けて、日本医師連盟の推薦候補者を選ぶときに、他にも候補に浮かんだ方は20名位おられましたが、徐々に絞り込まれたのです。第一に、全国の医師が共通して推薦できる人であること。第二に、医療の現場を理解していること。自見さんの場合は、反対する人がほとんどいませんでした。これは素晴らしいことです。また、臨床医として外来診療をしながら当直もされています。今後の日本を考えたときに、若い方にぜひ医療政策を実現して欲しい、また小児科医として、国家的な課題である少子化の対策・子供さんを安心して産み育てる社会づくりに対しても、即戦力として政治の世界で活躍して欲しいと期待しています。

自見 ありがとうございます。私は常々、医療の現場は「直接、人にふれる社会の窓」だと感じてきました。体の悩みを打ち明けていただく一方で、たとえば生活保護の一歩手前で、検査も受けられないほど生活が逼迫しているというお悩みや、DVのご相談を受けることもあります。人々の悩み・苦しみを踏まえた上で、本当に人々の生活を幸せにする立法府でありうるために、経験を生かせたらと考えています。
また、少子化対策、成長の過程で大切な子供の「心」の問題の中心にあるのは、圧倒的に『貧困』です。解決するためには、社会保障がより所得の再分配を手厚く、家族を単位とした対策を兼ねたものでなければ機能しません。教育に対する投資も含め、若い世代の経済的負担を軽減する方向に進めていけたらと思います。

子供から大人まで、病む人に寄り添う仕事をめざした原点。

横倉 自見さんが、医療の道へ進まれたきっかけは何だったのですか。

自見  もともとは、国際関係の分野で働きたいと思っていました。そこでアメリカの高校に留学して、筑波大学へ進学して就職活動をしたのですが、今思えば未熟ながら「御社のため」「利益のため」と口にする自分になじめなかったのです。身内に医療関係者が多かったこともあり、「直接、人にふれて役に立てる仕事につきたい」という想いを強くして、医学部へ入り直しました。学士編入学で東海大学医学部に入ることができて幸いでした。

横倉 小児科を選んだのは、どんな理由からですか。

自見 子供が大好きだからです。大学で「どの科に進んでも苦労するから、一番好きな科を選びなさい」といわれて、迷わず小児科を選びました。生まれ変わっても、また小児科医になりたいと思います。横倉先生は、なぜ医療の道へ進まれたのでしょうか?

横倉 私は、父の影響が大きかったですね。昭和36年に国民皆保険がスタートする以前、私も生まれ育った農村の方々が医療にかかるのはとても困難でした。私財を投じて病院をつくり、地域医療に取り組む父の姿をみて、自然と仕事のひとつに意識したように思います。実は外交官にも憧れていましたが、高校3年生の夏の終わりに虫垂炎をおこして、外科医だった叔父の手術を受け元気になって、医者になろうと決めました。私も外科一筋で、また選べるとしても心臓外科医を選ぶでしょうね。

世界に冠たる「国民皆保険」をギリギリまで守る責任と覚悟。

自見 横倉先生は、長年「かかりつけ医」の推進にも取り組まれていますね。

横倉 目的はいくつかありますが、一番は『病気にならない社会づくり』です。病気をしたときにだけ医者にかかるのでなく、みんなが「かかりつけ医」をもち、健康チェックや管理のサポートを受けることで健康寿命を伸ばせたなら、増大する医療費や介護費を抑制して、国民皆保険を守る結果につなげることも期待できます。

自見 国民皆保険の堅持には、さまざまな政策をつくることも必要ですね。

横倉 その通りです。負担可能な方はもう少し負担を増やしていただく、保険料を上げる、収入の上限をもう少し上まで持っていくなども検討して、現状維持をしていただきたいと考えております。一方、次々と新しい高価な薬も出てまいりますから、どんな仕組みにするかということも重要です。政策をつくる上では、ぜひ今までの経験を生かしてください。

自見 はい。しっかり頑張りたいと思います。経験を生かす意味では、労働環境やワーク・ライフ・バランスなど、勤務医の処遇改善にも取り組んでいきたいと考えています。ただし、全国をまわらせていただく中で、その手前の段階として、人口減少やそれに伴う医師の偏在の課題を痛感しました。そもそも医師不足に悩む地域のほうが多いので、全体をみた上での施策でなければなりませんね。

一人ひとりのスピークアウトで一歩ずつ着実に変えていく未来。

横倉 都道府県の医師会だけでなく、地方の隅々までまわられているそうですね。ほかにも気付かれたことはありますか。

自見 はい。「かかりつけ医」である開業医の先生方が、医師としてアカデミックな部分を実際のファンクションとして、地域に溶け込んで医療を提供されている姿、その根底にある郷土愛や人間愛に心を打たれました。医療従事者とは、患者さんの命を守るだけでなく、その先のご家族や地域も守って、医療・介護を通して社会を支えるという想いで取り組んでいることを多くの方に伝えると同時に、医療とは技術や診断や薬だけでなく、真ん中に「心」があるということを、改めて医療関係者にも認識していただきたいと思いました。

横倉 得がたい経験をされましたね。いくら技術が進歩しても、人と人とのなりわいが医療であり、人と人との関係が基本であるということを忘れてはいけませんね。

自見 はい。また、これからは「素直な政治」の時代だと思っています。現場の声を素直に反映し、国民の方に素直にお伝えして、国民一人ひとりの素直な思いを反映していく世の中に変わっていくだろうと考えています。現状把握、ご説明、ご納得、実行のプロセスを踏むという意味では政治家も医師も同じであると感じていますので、ぜひ架け橋になりたいと思っています。そのために、医療従事者の皆様にも、声をあげていただき、色々なご意見を教えていただけたらと思います。

横倉 それは医師会も同じです。医師会には、国民のためにという性格と、医師がきちんと医療ができる環境を整えるという性格があります。医師会という組織が何を目的にどんな活動をしているか、もっと理解してほしいと切に願います。ぜひ、またお会いしましょう。

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of6_お気に入り① 池上総合病院内の「メディカフェ」

 

医療法人 松和会 池上総合病院(東京都大田区)1階にある「メディカフェ医憩場(いこいば)」。

医療従事者が発信する情報提供の場として、予防啓発にも取り組んでいる。

 

 

 
of6_himawari 自見さんのトレードマークの花は『ひまわり』。「いつも明るい方を向く想いを込めています。

偶然にも故郷・北九州市の花でもあり、元気づけられています」。

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