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OffTime4月号 公益財団法人健和会 健和会大手町病院訪問レポート

公益財団法人健和会 健和会大手町病院

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救急医療を中心に、地域と共に
<全人的医療>を追求・実践
00_main「今年は、公益財団法人健和会の創立60周年、大手町病院の開院30周年の節目の年です。病院の移転計画も含め、新5カ年計画を進めてまいります」。
北九州都市高速「大手町ランプ」出口を左折スグ、「勝山ランプ」出口から約2分、という好アクセスを誇る「健和会大手町病院」。
”北九州エリアの救急医療の要“として、年間約6,000件の救急車、約20,000人を超える救急患者を受け入れると同時に、院内外の連携で地域医療の充実に邁進される同院について、院長の西中先生にお話を伺いました。

「断らない」救急医療

近年、CPA(心肺停止)や多発外傷など超重症患者の搬入件数に加え、独居や在宅支援を受ける超高齢患者、精神疾患を抱える患者さんの搬入件数が増加しており、ベッド管理が切実な課題でした。
昨年4月の「高齢者地域支援病棟」( 30 床/看護配置7:1体制)の開設で随分解消されましたが、特に問題となる土日は、当直の看護師長さんたちに院長の権限を委譲して移動や転院の決定をお任せするなど、様々に工夫して取り組んでいます。

真摯に向き合う日々を

また、入院から退院まで、社会背景や家族背景等も含めて、患者さんの全体を支えることも目標です。
退院プロセスシートを活用した院内連携、施設の方々との退院前カンファ等を取り入れた院外連携をはじめ、当院が一貫して行ってきた「無料・低額診療」や「室料差額を取らない運営」はその一環です。
制度だけでなく、あらゆる場面で、一人ひとりが医療人としてあるべき優しさと思いやりを発揮し、患者さんやご家族の立場に立って行動する姿勢を、原理原則として徹底・継承していきたいと考えています。

「若い組織」の強み

とはいえ、当院のスタッフは本当に優秀でして(笑)。
私自身も55歳と、平均年齢の若い組織の強みか、エネルギーにあふれ、熱く・率直なコミュニケーションが活発で、職種間の垣根なくチーム医療を実践しています。
各科、外来の診療は市内トップレベルのもの(※下記参照)と自負しておりますし、早くから取り組んできたNST活動や感染対策、褥瘡回診などの各種委員会活動も盛んで、様々に成果を挙げています。
今後は、研修医や看護師、コ・メディカルスタッフの受け入れ・育成に、さらに力を入れていきたいですね。

機能をさらに高めて

今年2月には、念願の電子カルテを導入しました。
まだまだご迷惑をおかけしていますが、院内外との情報共有や待ち時間の短縮など、早々に導入の効果を出したいと考えています。
また、地域の開業医の先生方、介護福祉施設の方々や消防、行政機関とさらに連携を深め、研究・研修会の実施や健康相談・健康増進活動など、地域での活動もさらに広く展開する計画です。
今後とも、日一日を大切に、未来へ向けて挑戦してまいります。
01_サブ左上
北米型ER。
全国の救急病院と比較しても、非常に良好な救命の成績を誇る。
右上
災害拠点病院として災害訓練を実施(年1回)。
昨年度は職員215名が参加。
03_サブ左下差替
年間300~400例の鏡視下手術を行う外科。
各科で最新・最良の医療を追求。
右下
秋には「健康まつり」を開催。
地域とのふれあい、絆を重視する取り組みだ。

~日々、挑戦!診療科のご紹介~

ここでは、日々、診療機能の向上を目指す同院の診療科について、いくつか紹介したい。
●総合診療科
特定の臓器のみを対象とした診療でなく、内科専門医が、後期研修医、初期研修医とチームを組み、身体的・心理的・予防医学的といった総合的な診療を提供する。
●救急科
1992年、他院に先駆けて開設以来、24時間365日、1次救急から3次救急まで対応。
毎朝、全科の医師と各分野のエキスパートが参加して、夜間に救急から入院した患者のカンファレンスを開催。
2012年よりERに指導医を常駐し研修医・学生・救急隊員への指導の場として取り組んでいる。
●脳神経外科
山口大学脳外科教室の協力で、急性期脳梗塞患者に対する血行再建術、脳内出血や頭部外傷患者に対する頭蓋内血腫除去術など一刻を争う症例も24時間365日体制で対応。
今年度よりさらに専門外来を増設して、先進的な医療を提供している。
●整形外科
四肢・体幹の骨折・外傷を中心に、年間約700件の手術を行い、手外科・脊椎外科では積極的に顕微鏡下手術を行っている。
また、多くの理学療法士・作業療法士を配置し、早期リハビリテーションにも力を入れる。
●外科・麻酔科
多数の重症外傷・Acute caresurgery症例をER・手術室・ICUで治療し、良好な成果を残している。
●形成外科
高齢化や生活習慣病による褥瘡や糖尿病性潰瘍など、慢性創傷の患者への治療が増加。
救急での体表外傷には、受傷後早期から術後の問題(醜状・拘縮・変形等)まで一貫して対応している。
pickup01_CPA&外傷チーム
pickup02_カンファレンス-外部講師招聘(ニューメキシコ大学医学部臨床医学准教授ピーター・バーネット)_R
pickup03差替
pickup04差替

◆取材協力 公益財団法人健和会 健和会大手町病院

大手町病院外観_R
住 所/北九州市小倉北区大手町15番1号
T E L/093-592-5511(代表)
院長/西中 徳治
診療科/内科・小児科・精神科・神経内科・外科・心臓血管外科・整形外科・形成外科・脳神経外科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科・泌尿器科・放射線科・麻酔科・リハビリテーション科・病理診断科・救急科・感染症科・消化器外科
施設基準等/臨床研修病院、開放型病院、災害拠点病院、救急告示病院、地域医療支援病院、病院機能評価認定、日本DMAT指定医療機関、日本JIS規格ISO9001、ISO14001認証取得
病床数/一般病棟527床(ICU/6床、HCU/10床、障害者施設等病棟/108床)
診療受付/(午前)8:40~11:30 (午後)13:30~16:00
※初診受付は~11:00
※ただし、急患の方については24時間受付しています。
休診日/日曜日・祝日、第2・4土曜日、8月14日・15日、年末年始(12月30日~1月3日)
H P/http://www.kenwakai.gr.jp/ootemachi/

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