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OffTime5月号 独立行政法人 地域医療機能推進機構 久留米総合病院訪問レポート

独立行政法人 地域医療機能推進機構 久留米総合病院

病院訪問-2
優秀なスタッフと一緒に、 安心の医療と包括ケアを地域へ
00_main 「患者さんに寄り添いながら、スタッフ一人ひとりが誇りを持ち、地域に貢献できる病院づくりを進めます」。
4月1日に、独立行政法人 地域医療機能推進機構への移行に伴い、「久留米第一病院」から名称を変更した「久留米総合病院」。 全国トップクラスの手術症例数を誇る乳がん治療など女性医療を中心に、近年は各専門科が連携する総合医療や救急医療に力を入れ、予防から治療、福祉にいたる三位一体の医療提供と地域包括ケアの連携強化をめざす同院について、院長の田中先生にお話を伺いました。

68年目のスタートに

昭和21年の開設以来、公的病院として地域社会へ貢献する使命を担ってきた当院に、また新たなステージが訪れました。 今回の移行と病院名改称は、当院がさらに役割を意識して、職員で一致団結するチャンスだと考えています。 今年は新診療棟の建設の着工も始まり、関連施設である「健康管理センター」「病院附属介護老人保健施設」をはじめ、地域における連携をさらに強化して、”JUMP!“の年にしたいと考えています。

最新・最良の医療を

診療面では、引き続き、スタッフとともに優しく、安全で、大病院と変わらない質の高い診療を追求・提供してまいります。 近年は、婦人科・消化器外科領域において腹腔鏡手術の症例数が増加(産婦人科では年間約300件)しており、良好な成績を得ています。 昨年、救急告示病院として受け入れをスタートした救急医療も、若い先生たちを中心にスタッフが連携してシステムを創り上げ、昨年は約700名を受け入れました。 特に呼吸器疾患の救急に対して、強い専門性を発揮しています。

地域の声に応えて

また、今年で開設10周年を迎える女性外来 なでしこ」もさらに充実させ、乳がん診療にも一層取り組みたいと考えています(下記参照)。 筑後地区における腎不全医療の基幹施設である腎センター、年間約1,600名を継続診療する糖尿病内科、慢性咳嗽外来や禁煙外来を併設する呼吸器内科、昨年、心大血管リハビリテーションの施設認定を受けた循環器内科など、各科のさらなる診療充実・専門性の発揮も目標です。

一人ひとりの輝き

いずれにしても、当院の強みは、スタッフの高い能力と顔の見えるコミュニケーション、素晴らしいチーム医療です。 院長として、才能を発揮できる環境づくり、後継者の育成に尽力したいと思っています。 スタッフ全員が「ここにいるのが楽しい、自分がここを支えているんだ」と胸を張れる場所にしたいのです。 良いと思えば、評価は惜しみません。 ホームページや広報誌で、論文発表や講演実績を公表するのもその一環です。 一人ひとりの輝きが、患者さんを照らし、地域を照らし、未来につながれば嬉しく思います。
院長写真下(左上-女性外来)
スタッフ全員が女性で迎える女性外来。 柔らかな雰囲気で、心やわらぐ空間。
院長写真下(右上-カンファランス)
化学療法カンファランスの模様。 診療科の枠を越えて、病院全体で取り組む。
院長写真下(左下-手術)
手術中は、患者さんの好きな曲や持参されたCDで音楽を流す心配りが好評。
院長写真下(右下-集合)
笑顔で集合! 受賞や学会発表・講演など積極的な学術活動も、病院内の活気に。

~乳がんの早期発見と治療の取り組み~

全国でいちはやく「女性外来」を開設した同院。 良性腫瘍に対する単孔式腹腔鏡下手術やマイクロ波子宮内膜アブレーションの実績でも注目される中で、今回は乳がんに対する取り組みを紹介しよう。
予防・早期発見では、最新型のマンモグラフィ装置を「診断用」「健診用」の2台設置して待ち時間を短縮。 精度向上に力を入れ、読影認定のA判定を持つ技師7名が担当し、医師のダブルチェック後、さらにCAD(コンピュータ乳がん検出支援システム/写真①)を導入する徹底ぶりだ。 さらに、超音波検査(エコー検査)もA判定5名、B判定2名の臨床検査技師が担当し、痕が小さく、比較的短時間で外来でも行えるマンモトーム生検も多数実施して、極めて早期の非浸潤性乳がん(0期)の発見に貢献している。 また、診断・治療のすべての過程で、専門医・認定医・がん化学療法看護認定看護師・乳がん看護認定看護師・がん性疼痛看護認定看護師・緩和ケア認定看護師・がん治療専門薬剤師・理学療法士・その他多くの職種がチームで治療にあたるのも特徴である(写真②)。 昨年は、乳房再建用インプラント/エキスパンダー実施施設、がんリハビリテーション施設の認定も受け、さらに診療の幅が広がった。 「こころとからだおしゃれ教室(写真③)」の開催や乳がん患者会の運営も含め、どこまでも患者さんに寄り添うのが、同院の姿勢である。
乳がん(上−マンモグラフィ)
①CADが検出した石灰化のあるマンモグラフィ画像
乳がん(左下-乳腺チーム)
②患者さんに寄り添い、全力で支える「乳腺チーム」
乳がん(右下-おしゃれ教室)
③メイク、ウィッグなど、おしゃれ心に応える教室

◆取材協力 独立行政法人 地域医療機能推進機構 久留米総合病院

病院外観
住 所/久留米市櫛原町21番地
T E L/0942-33-1211(代表)
院長/田中 眞紀
診療科/呼吸器内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、循環器内科、腎臓内科/腎センター、一般外科、消化器外科、乳腺外科、整形外科、リハビリテーション科、産婦人科、泌尿器科、麻酔科、ペインクリニック内科、皮膚科、眼科、放射線科、総合診療科、女性総合診療科
施設基準等/救急告示病院
関連施設/健康管理センター、久留米総合病院附属介護老人保健施設
病床数/一般病床195床
診療受付/((午前)8:30~11:30/(午後)13:00~15:00
※再診の方は7:30~受付、急患の方は24時間受付しています。
※診療科によって異なります。詳しくはHPでご確認ください。 休診日/土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始(12月29日~1月3日)
H P/http://kurume.jcho.go.jp/

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