福岡大学病院
個を伸ばし、連携を深め、
地域全体で医療の向上へ。
地域全体で医療の向上へ。
「今まで手の届かなかった部分にメスを入れること。職員にやりたいことができる環境を整えることが役割だと感じています」。
平成23年の新館開設、平成25年4月の本館改修を経て、現在915床を稼働する「福岡大学病院」。
年間に入院患者数約30万人、外来患者数約37万人を迎える中で、新人職員の教育・研修、院内外での連携強化やチーム医療の 充実、高度先進医療の推進と人材の育成に至るまで、果敢に数々の取り組みを進める同病院について、病院長の田村先生にお話を伺い ました。
年間に入院患者数約30万人、外来患者数約37万人を迎える中で、新人職員の教育・研修、院内外での連携強化やチーム医療の 充実、高度先進医療の推進と人材の育成に至るまで、果敢に数々の取り組みを進める同病院について、病院長の田村先生にお話を伺い ました。
顔の見える組織へ
個人のレベルアップとモチベーション向上を図って、今年、当院で初めて「個人表彰」を開催しました。
医師、看護師、薬剤師、医療技術職員を対象に、過去1年間に学会発表や学術研究で優れた業績を上げた8名を表彰したのです。
1月には、病院の全体行事で新年会を開催し、職員による「ベストパートナー表彰(チーム・個人)」も企画しています。
約2,000名の職員が、お互いに何をしているか分からないままでなく、顔の見える形でやっていこう、という一つの象徴的なものとして考えています。
医師、看護師、薬剤師、医療技術職員を対象に、過去1年間に学会発表や学術研究で優れた業績を上げた8名を表彰したのです。
1月には、病院の全体行事で新年会を開催し、職員による「ベストパートナー表彰(チーム・個人)」も企画しています。
約2,000名の職員が、お互いに何をしているか分からないままでなく、顔の見える形でやっていこう、という一つの象徴的なものとして考えています。
内部にアプローチ
新たな取り組みとして、昨年からすべての診療科や部門を回って、診療面の改善に向けた問題点の洗い出しや解決に尽力しています。
経営の健全化に関しては、診療部は比較的苦手な分野でもあり、最近は「課題の検討に力を貸して欲しい」という声も聞かれるようになりました。
変化の波は、副病院長である看護部長の影響も大きいですね。
膨大な 情報が入ってくるので、あらゆるスピードが加速しています。
患者サービス向上委員会でも、待ち時間の短縮などサービスが本当に行き届いているか検証し、「あたたかい医療」という理念の実現をめざしています。
経営の健全化に関しては、診療部は比較的苦手な分野でもあり、最近は「課題の検討に力を貸して欲しい」という声も聞かれるようになりました。
変化の波は、副病院長である看護部長の影響も大きいですね。
膨大な 情報が入ってくるので、あらゆるスピードが加速しています。
患者サービス向上委員会でも、待ち時間の短縮などサービスが本当に行き届いているか検証し、「あたたかい医療」という理念の実現をめざしています。
救急医療と院内外の連携
今年、正式発足した「急患診療部(ACC)」 も体制が整ってきました。
重篤な患者さん以外は、3日〜1週間の当院での治療ののち近隣の医療機関に逆紹介を行い、地域全体で安心かつシームレスな医療が確立するよう前方・後方支援に貢献できたらと考えています。
そのため、4月より「地域医療連携室」を「地域医療連携センター」として機能を充実させました。
なかでも重篤な患者さんは、「救命救急センター」で集中治療(三次救急)を受けた後、いろいろ後遺症を持った状態で退院する場合があり、連携先を見つけるのが困難な例も多く、さらなる地域連携の充実が課題です。
重篤な患者さん以外は、3日〜1週間の当院での治療ののち近隣の医療機関に逆紹介を行い、地域全体で安心かつシームレスな医療が確立するよう前方・後方支援に貢献できたらと考えています。
そのため、4月より「地域医療連携室」を「地域医療連携センター」として機能を充実させました。
なかでも重篤な患者さんは、「救命救急センター」で集中治療(三次救急)を受けた後、いろいろ後遺症を持った状態で退院する場合があり、連携先を見つけるのが困難な例も多く、さらなる地域連携の充実が課題です。
職員と、地域と共に
来年は、病院の経営体質を改善するための体制作りが急務でしょう。
地下鉄沿線を中心に、福岡市の西南部で医療のブラックボックスとなっている地域へ、近隣病院と共に医療圏を広げることも検討しています。
さらに、大学病院として、研究・教育分野に一層力を入れ、職員一人ひとりが「夢」を持って仕事に取り組むことができる環境づくりにも尽力します。
個人から組織、地域へ、ひらかれた組織として医療のレベルアップと連携の輪を広げ、それが結実するなら、素晴らしいのでは ないでしょうか。
地下鉄沿線を中心に、福岡市の西南部で医療のブラックボックスとなっている地域へ、近隣病院と共に医療圏を広げることも検討しています。
さらに、大学病院として、研究・教育分野に一層力を入れ、職員一人ひとりが「夢」を持って仕事に取り組むことができる環境づくりにも尽力します。
個人から組織、地域へ、ひらかれた組織として医療のレベルアップと連携の輪を広げ、それが結実するなら、素晴らしいのでは ないでしょうか。
周産期、がん、慢性期疾患…とライフステージに沿った高度医療を提供。
二次・三次救急を担う同院。
研修医や救命救急士の教育にも力を入れる。
研修医や救命救急士の教育にも力を入れる。
先進医療の研究では、移植医療部と再生医療部を分けてさらなる推進を。
地域の医療関係者対象のセミナー。
毎回100名程が参加して意見を交換。
毎回100名程が参加して意見を交換。
~さらなる飛躍へ・2014年の取り組み~
ここでは、注目を集めた当院のニューストピックスについて、いくつか紹介したい。
●2月/最新機器の導入
最新鋭の320列CT装置を配備。
最新高度医療機器として、MRIは3・0TMRI 1台を含む3台、CTはMDCT4台、さらにPETCT1台がフル稼働する体制が整った。
●4月/地域医療連携センター開設
前方・後方連携、医療相談を医師1名、看護師7名、メディカルソーシャルワーカー3名を含む総勢18名で担当。
平成25年度は紹介患者数22,000名、退院支援件数11,183件と増加しており、今後もさらなる増加の見込みに対して体制を強化した。
●7月/児童虐待の相談開始
福岡市児童虐待防止医療ネットワーク事業の拠点病院に指定。
専門のコーディネーターが児童虐待の相談や他機関紹介等を行うと共に、院内に「子ども虐待対策委員会」を設置。
教育研修にも力を入れる。
●10月/もの忘れ外来専門センター開設
紹介患者さんを対象に、完全予約制で「もの忘れ外来専門センター」を開設。
当院で 診断が確定後、紹介元の医療機関へ逆紹介を行う。
●11月/認知症疾患医療センター開設
福岡市認知症疾患医療センターとして指定される。
認知症疾患の初期診断や鑑別診断、周辺症状と合併症への急性期対応、入院先の紹介から専門医療の相談、地域連携業務まで認知症の医療連携体制づくりに取り組む。
外来診療は脳神経センター内「もの忘れ外来専門センター」で、医療相談は地域医療連携センター内「認知症疾患医療センター 相談窓口」で行う。
●2月/最新機器の導入
最新鋭の320列CT装置を配備。
最新高度医療機器として、MRIは3・0TMRI 1台を含む3台、CTはMDCT4台、さらにPETCT1台がフル稼働する体制が整った。
●4月/地域医療連携センター開設
前方・後方連携、医療相談を医師1名、看護師7名、メディカルソーシャルワーカー3名を含む総勢18名で担当。
平成25年度は紹介患者数22,000名、退院支援件数11,183件と増加しており、今後もさらなる増加の見込みに対して体制を強化した。
●7月/児童虐待の相談開始
福岡市児童虐待防止医療ネットワーク事業の拠点病院に指定。
専門のコーディネーターが児童虐待の相談や他機関紹介等を行うと共に、院内に「子ども虐待対策委員会」を設置。
教育研修にも力を入れる。
●10月/もの忘れ外来専門センター開設
紹介患者さんを対象に、完全予約制で「もの忘れ外来専門センター」を開設。
当院で 診断が確定後、紹介元の医療機関へ逆紹介を行う。
●11月/認知症疾患医療センター開設
福岡市認知症疾患医療センターとして指定される。
認知症疾患の初期診断や鑑別診断、周辺症状と合併症への急性期対応、入院先の紹介から専門医療の相談、地域連携業務まで認知症の医療連携体制づくりに取り組む。
外来診療は脳神経センター内「もの忘れ外来専門センター」で、医療相談は地域医療連携センター内「認知症疾患医療センター 相談窓口」で行う。
最新鋭の320列CT装置。
地域医療連携センター。
◆取材協力 福岡大学病院
住所/福岡市城南区七隈7丁目45番1号
Tel/092-801-1011
病院長/田村 和夫
病床数/915床(一般855床、精神60床)
診療時間/(初診)8:30~12:00(再診)8:30~15:00
※土曜は初診、再診ともに8:30~11:00
※予約、午後専門外来は上記以外も対応
診療科/腫瘍・血液・感染症内科、形成外科、内分泌・糖尿病内科、脳神経外科、循環器内科、心臓血管外科、消化器内科、皮膚科、呼吸器内科、泌尿器科、腎臓・膠原病内科、産婦人科、神経内科・健康管理科、眼科、精神神経科、耳鼻咽喉科、小児科、 放射線科、消化器外科、麻酔科、呼吸器・乳腺内分泌・小児外科、歯科口腔外科、整形外科
診療部/病理部、リハビリテーション部、臨床検査部、血液浄化療法センター、内視鏡部、医療情報部、輸血部、救命救急センター、放射線部第一、放射線部第二、総合周産期母子医療センター、総合診療部、手術部、東洋医学診療部、栄養部
認定・指定施設/救命救急センター、特定機能病院、災害拠点病院、(財)日本医療機能評価機構認定病院、福岡県災害派遣医療チーム(福岡県DMAT)、地域がん診療連携拠点病院、救急病院、総合周産期母子医療センター 他
HP/http://www.hop.fukuoka-u.ac.jp/
◎広報誌「福大病院ニュース」もダウンロード可能です。
Tel/092-801-1011
病院長/田村 和夫
病床数/915床(一般855床、精神60床)
診療時間/(初診)8:30~12:00(再診)8:30~15:00
※土曜は初診、再診ともに8:30~11:00
※予約、午後専門外来は上記以外も対応
診療科/腫瘍・血液・感染症内科、形成外科、内分泌・糖尿病内科、脳神経外科、循環器内科、心臓血管外科、消化器内科、皮膚科、呼吸器内科、泌尿器科、腎臓・膠原病内科、産婦人科、神経内科・健康管理科、眼科、精神神経科、耳鼻咽喉科、小児科、 放射線科、消化器外科、麻酔科、呼吸器・乳腺内分泌・小児外科、歯科口腔外科、整形外科
診療部/病理部、リハビリテーション部、臨床検査部、血液浄化療法センター、内視鏡部、医療情報部、輸血部、救命救急センター、放射線部第一、放射線部第二、総合周産期母子医療センター、総合診療部、手術部、東洋医学診療部、栄養部
認定・指定施設/救命救急センター、特定機能病院、災害拠点病院、(財)日本医療機能評価機構認定病院、福岡県災害派遣医療チーム(福岡県DMAT)、地域がん診療連携拠点病院、救急病院、総合周産期母子医療センター 他
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