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offtime5月号 豊福歯科医院 病院訪問レポート

豊福歯科医院 病院訪問レポート

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一生、自分の歯を保ち、
健康に暮らせる環境を支えたい。
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「たまに、『怒られた』といわれる患者さんもおられますが(笑)、コツコツと地道に、患者さんのことを
いちばんに思って、日々向き合うようにしています」。

 西鉄「小郡」駅から徒歩10分。昭和60年の開業以来、「患者さん第一」の診療を目標に30年、気付けば10年、20年…と通われる患者さんも多い『豊福歯科医院』。気さくな雰囲気ながら、熱い信念をもとに、地域における啓蒙活動や歯科・医科連携にも積極的に取り組まれる院長の豊福先生にお話を伺いました。

一生、責任をもって診る

 昔から、患者さんを自分や身内だったらと考え、よく話を聞いて、できるだけ希望に応える診療を心掛けています。その方の一生を、責任を持って診るという姿勢です。たまに、あちこち転院してたくさん治療されている方もお越しになりますが、みただけではわからない場合もあるのです。記録やカルテがあれば無駄な治療をすることもなく、痛みが出るならこうだ、と予測もできます。若い方が来られなくなっても困るけれど(笑)、歯科においては「自分より若い先生に、長く診てもらう」ことが理想的だと思います。

日々の生活習慣から指導

 近年、力を入れるのは「予防」です。特に歯磨きが重要ですが、生活習慣を変えるのは難しいんですね。治療後、元の木阿弥になられる方も少なくないので、「私は山頂でも歯を磨きますよ」とお話します。今は高速道路でもサービスエリアに洗面所があるし、畑でも水筒やペットボトルの水があれば磨けるでしょう。マイ箸ならぬ『マイブラシ』を、車内やバッグに携行して食後は必ず歯を磨き、半年や年に一度は検診を受けて、大切な歯を長く保つように…とコツコツお説教しています。

自然の機能を支える医療

そもそも、歯は治りません。患者さんにもハッキリお伝えしますが、元に戻るのでなく「他に置き換わる」のです。第一の歯が乳歯、第二の歯が永久歯として、第三の歯は義歯です。今、再生医療による"第四の歯"が注目されていますが、歯の組成ができただけで、前歯や臼歯といった「形」ができるにはまだ当分かかるでしょう。歯科医の仕事は噛合機能の回復が目的ですが、自然の歯がいちばん良くできているんです。第二の歯までで、食事を美味しく食べて、長く元気に暮らしていただきたいと切に願います。

最新型の医療でさらに充実

また、ご年配の患者さんに接していると、薬を10種類も12種類も飲んである方も多くおられます。医療事故を防ぎ、生活習慣病を改善するためにも、医科との連携は重要です。現在、糖尿病の専門医の先生と連携して、歯の清掃状況などの調査を行っています。入院中の口腔ケアで予後が変わるというデータもあり、心臓や呼吸器の先生方とも連携して、妊娠中の患者さんが来られた際には産婦人科の先生にもご相談をしています。地域の中で、今後も力を尽くしていきたいと思います。

~院長に聞く!本音のQ&A!~

多忙な診療の合間に、産業医科大学でのカンファレンスや北九州皮膚科医会の研修会、有志の皮膚科勉強会への参加など、精力的に取り組まれる柳澤先生。医師としての歩みについても、お話を伺いました。
● 歯科医をめざしたきっかけ
伯父が、大学で歯科の講師をしていたんです。従弟も歯科医だったので、興味を持ち、高校のときに進路を決めました。
● 開業までの歩み
鳥栖にある『元町歯科診療所』に7年間勤務したのち、開業しました。患者さんを身内のように考える「患者さん第一」の診療は、その先生から影響を受けたものです。
● 昔と今で感じる「変化」
お説教のせいか(笑)情報のおかげか、開業当時に比べたら、患者さんの虫歯の本数はずいぶん減りましたね。昔は、ほとんどが虫歯、なんて方もありましたから。ただ、歯周病は依然として多いです。これも生活習慣病ですから、患者さんへ予防の意識を高めたいと思います。
●治療の現場で思うこと
噛合機能の回復のために、歯を削ったり、ときには抜くことも必要ですが、できるだけ残したいというのが本音です。上でも話しましたが、『歯は治らないもの、一生のもの』という意識をもっと伝えたいですね。人気のホワイトニングも、あまりに白い歯は不自然です。肌の色に合った白さ、透明感のある自然の歯の美しさを大事にしてほしいと思います。
● 地域の中での取り組み
保育園や幼稚園で「歯磨き」の大切さを伝えたり、看護学校の授業の合間に「丈夫な歯をもつ子供を産むには、お母さんの生活習慣や健康な体づくりが大切」とお話したり、と地道な啓蒙活動を続けています。また、ご病気等で通院が難しい患者さんには、往診を行っています。自分の歯でものを食べられるうちは、元気な患者さんが多いように感じます。
● 歯科医として今後の目標
ただ、疾患に対して医療を行うだけではなく、「口」や「歯」に関心を持てるような治療をしていくことですね。いかに長く健康に過ごしていただけるか、歯をきれいに磨くことで尊厳を保っていただくかということも含めて、地域の先生方とも協力しながらさまざまに支えたいと思います
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リラックスした雰囲気の受付。気さくな世間話等も飛び交う。
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陽射しが入り、明るい診察室。窓辺に咲く、季節の花も好評
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「正しい情報を伝えたい」と待合室の壁にはご案内がズラリ。
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患者さんにいただいた飾りもすっかり医院の「顔」の一つに。

◆取材協力 豊福歯科医院

住 所/小郡市小郡1343-5
T E L/0942-72-2882
院長/豊福 史耕
診療科目/歯科
診療時間/(午前)8:30~12:00(午後)14:00~18:00
※土曜は午前のみ ※予約制
休診日/土曜午後、日曜、祝日、盆休み、年末年始
駐車場/6台
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~取材のおこぼれ話~
午前、午後の仕事の前には、
ブラックコーヒー!
声を出して気合をいれるのが
院長の日課だそう。
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