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OffTime7月号 「私の休日」特定医療法人 原土井病院 小柳左門院長

| 私 の 休 日 |Top Interview

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人山河を歩き、歴史を訪ね、
自然と人に想いを馳せる日々。
ぶらりと散歩するのが趣味で、と写真を見せていただいた小柳先生。
地域と連携しながら高齢者医療の充実に取り組む「原土井病院」(福岡市東区)院長として、 多忙な日々を支える<Offの過ごし方>についてお話を伺いました。

想い出の名所旧跡

自然の中を歩くのが好きで、昔はよく山歩きに出掛けました。
歴史散歩も好きで、昨年まで国立の都城病院にいた頃は、宮崎といえば「天孫降臨の地」「古事記の里」で有名なので、ゆかりの神社や史跡をあちこち巡りましたね。
特に、一昨年は「古事記編纂から1300年」として祝賀行事が行われ、見どころ満載でした。
京都・奈良が好きですが、万葉集にも出てくる古道「山辺の道(やまのべのみち)」を歩いたときは、 たいへん感動しました。

神話に魅せられて

思い返せば、小学生の頃から国内・ 海外の神話を夢中で読みふけっていました。
グリム童話などの民話や平家物語も大好きでしたね。
高校に入って歴史に興味が湧き、「歴史研究部」を立ち上げると研究と称してあちこち遊び回りましたよ(笑)。
大学時代も、テニス部で汗を流す一方で、万葉集や古事記に出会って感激、とくにヤマトタケルノミコトが全国を平定していき、 最期は白鷺となって飛び立つ物語に心震えました。
古代の英雄として、 ギリシャのアレキサンダー大王は有名ですが、ヤマトタケルノミコトを知る人は少ないでしょう。
今の子供たちにも、読み聞かせができればよいのにと心から思います。

記紀・万葉の魅力

3年前には、「朗読のための古訓古事記」の編纂に協力しました。
記紀・万葉の魅力は、のびのびと大らかで素直な感情の表現、豊かでうつくしい言葉です。
たとえば、万葉集に「石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」と春の訪れを喜ぶ歌がありますが、情景が目に浮かぶでしょう。
また、古事記は上巻が神話、中巻が伝説、下巻は漢字が伝わってからの歴史で、口伝を記したため、当時の人々が使った言葉がそのまま伝わっています。
これは、世界を見ても他にない財産です。
嬉しい、楽しい、悲しい、恋しい…現代は自分を飾って生きる時代ですが、当時はもっと色々なものを含めて素直で人間的でした。
千年以上の時を越え、今と変わらないこころを重ねるロマンも、記紀・万葉の魅力でしょうね。

古きよきものを広く

そういえば、音楽は昔から好きでしたが、歌うのはなつかしい日本の歌、たとえば唱歌ですね。
都城にいた時は、市民公開講座でも最後に必ずみんなで歌ったんですよ。
なつかしい風景の記憶や、繊細でうつくしい歌詞に心がひとつとなるのを感じます。
自宅では、日本酒を呑みながら読書をするのが楽しみですね。
母の実家が造り酒屋で、幼い頃から身近にあったもので(笑)。
読むうちに、夢うつつとなるのが幸せです。

*

「医者になるのでなければ、歴史を勉強したかったんですよ」と微笑まれる小柳先生。
「大学受験では第一志望が医学部で、第二志望がインド学科でした。
いずれにしても、人の営みやこころに興味があるのでしょう。
いつか、時間ができたら古今 東西を気の向くままに旅するのが夢です。
トルコやローマ、ギリシャもいいでしょうね」。
眼を細められた表情に、温かなお人柄と共に、深い洞察や医師としての揺るぎない信念も感じた取材陣でした。
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霧島連山・大浪の池にて。
「背にしているのは韓国岳です。
雄大な眺めに、思わず古代の神々の世を想いました」。
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日本の滝100選の関之尾の滝。
「都城を囲む豊かな自然には、幾度となく心洗われました」。
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ご実家の名酒「宮の松」※と、編纂に協力した古事記を手に。
「好きなものに囲まれて幸せです」。
※全日本国際酒類振興会 2014春季全国酒類コンクール「吟醸・大吟醸部門」で第一 位!
お問合せは「松尾酒造場」で検索を。
(http://www.miyanomatu.com)

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