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OffTime12月号 特集 イタリアの大地と太陽、作り手が育んだとっておきの贈り物。

 

物語のある「もの」をたずねて。イタリアの大地と太陽、作り手が育んだとっておきの贈り物。

『ロバ ボォーナ』とは、“良い品物”という意味。
お客様から「ロバさん」という愛称でよばれている
イタリアの食材と雑貨のお店を営む松野晃さんが、
第2の故郷ともいえるイタリアの地で選んできたものと、
その背景にある物語をご紹介しましょう。

第2の故郷イタリア

幼い頃からご両親の仕事の関係(37年目を迎える老舗のイタリア料理店『ヴェローナ』店主。今月号の「口福探訪」で紹介)でイタリアに足繁く通うオーナー松野晃さん。今では「イタリアの空港に降りると、ああ、我が家に帰ってきたんだなあってホッとするんですよ」と元気な笑顔をうかべます。大学進学の代わりにイタリア留学をし、語学学校に通いながら計4年間、気になるワイナリーや農園などを訪ねてまわったそう。
やがて両親とともに『ヴェローナ』で使う塩やトマト、オリーブオイル、ワインなどの仕入れを行なううち、現地で出会った美味しいものや気になる生産者との絆を深めることになります。食べることも呑むことも愉しいことも大好きな松野さん。「イタリアには、真摯なものづくりが為された美味しいものがたくさんあるんです。現地に通ううちに、彼らの仕事を日本にも紹介したいと思うようになって2014年7月に開店しました。品揃えはワイン、塩、オリーブオイル、トマトソースなどの食材から雑貨まで、自分の足で探し、納得したものだけを扱っています」。

生産者と一緒にものを作る喜び

松野さんの話を聞いていると、できたものをただ仕入れるだけでないことがわかります。感動したら、必ず自分の足で生産者のもとを訪れ、ものづくりの現場を見る、これが鉄則のよう。「3種類をブレンドするチーズも、イタリアの友人にいただいたものがとても美味しかったので販売店をつきとめ、生産者を訪ねました。最初は相手にされませんでしたが、何度もしつこく通うたびにそこでチーズを買って、あなたの作るものが大好きだと言い続けたら根負けしたみたいで分けてくれるようになったんです。イタリアで地震があった時は真っ先に“大丈夫?”と電話をしました。するとものすごく感激してくれて、どんなに生産量が少ない年でも君の店の分だけは確保しておくからねと。やっぱり人と人の繋がりが大事ですよね」。
オリーブオイルには、こんなエピソードも。「現地では通常、実だけではなくて青い葉っぱが混ざってもおかまいなしに搾って瓶に入れて、沈殿させて、その上澄みを商品化します。ただ葉が入っていると火を入れた時、ある一定の温度になると焦げたような匂いがあるのが気になったので、生産者に葉っぱを全部取り除いて作ってほしいとお願いしました。最初は、いや、葉っぱが少しくらい入っていても味は変わらないんだと言っていた彼らも、私たちが手伝って取り除いたオイルと比べてみるうちに、ああ、やっぱり違うんだねと納得してくれて。今ではうちのオリーブオイルはその製法で作ってくれるようになりました。トマトも同じで、同じ農園でもこの畝は太陽があたって特別美味しいというのがある。だから、その畝だけで採れたものをうちでは仕入れています」。
今でこそ生産者と売り手が互いに知恵を出し合って商品開発をするという仕組みも耳にするようになったが、松野さんらは10数年前からこのような取り組みをしていたわけだから、素晴しいと感じました。

ロバ ボォーナで見つけたイタリア生まれの誠実な贈り物たち。

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シチリア産岩塩(540円)

600万年前の地層から採掘された岩塩は、甘みと旨味が生きていて、とてもマイルド。『ヴェローナ』でパスタを茹でる時にも、この塩の粒の大きなタイプを使っているそうです。「サラサラの塩だとすぐに溶けてしまうため麺の表面だけに塩味が付くのですが、粒状の岩塩だとちょうど麺がゆであがる頃に溶けるので内側まで浸透するんです」と松野晃さん。いいお塩は、料理上手への大きな1歩ですね。

一点物のアクセサリー

「女の子5人が一生懸命に作ったアクセサリー、色使いがイタリアっぽくて可愛いでしょう。彼女たちを応援したくて仕入れるようになりました。今では、作品をみるだけで、あ、これはあの子のだとわかるように。私はサングラスや眼鏡チェーンとしても使っています」と松野さん。ヴェネチアン・グラスとプラスティックの素材感が不思議とマッチして、愉しい気分になります。

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EXV オリーブオイル(250ml・1,620円/500ml・2,268円)

「ポデーレ デッレ ファルコレ」という名のエキストラヴァージンオリーブオイルは、トスカーナ地方のオリーブ農園で丹精込めて作られているオーガニック製法の一品。作り手のレオナルドさんより直接買い付けるため、日本で手に入るのはこちらだけ。「もちろん『ヴェローナ』でも使っています。毎日使うオイルは少しでも品質が良いものを選びたいですよね。しっかりした濃厚な風味は、食材をひきたててくれます」と松野さん。

トマトのもの

有機トマトピューレ(864円)、母なる大地のトマトジュース(810円)、サンマルツァーノ有機トマトホール(648円)などイタリアから直接輸入してくるだけあって、なかなかお目にかかれない商品がずらり。特に有機トマトホールは、お値段もいいですが、そのぶん選りすぐりの原料を使っているそう。とっておきの日のお料理にも活躍しそうです。

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天然アカシア蜂蜜(500g・3,240円/1キロ・5,400円)

「この蜂蜜、本当においしいんですよ!」と松野さんいちおしのこちら。年々イタリアでも蜂の数が減っているため、生産量は年々減っているそう。希少なイタリアの蜂さんが集めた天然の贈り物。毎日ひとすくいで、風邪の予防にも役立ちそうですね。

イタリアのワイン各種

「イタリアのワインは、エネルギーがあるというか親しみやすい味わいがします。サンチョベーゼ100%のワインなどは、強すぎず心地よい酸味があって、日本人の好みにも近いと思います」と松野さん。どのイタリアワインも日本ではこちらだけの取り扱いというから贅沢ですね。時々、ワインの試飲会も開催しているそう。Facebookをチェックしてみてください。

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グエルゾーニ ホワイトバルサミコ酢(1,350円〜3,780円)

ずらりと並んだホワイトバルサミコ酢は、すべて試飲OK。あらゆる調味料のなかで最も時間と手間ひまがかかる酢は、そう頻繁に使うこともない気もするけれど、それは美味しいバルサミコ酢に出会っていなかったかもしれません。こちらで10年熟成させたバルサミコ酢を試飲させてもらったところ、上質な果実酒かワインのようで感激。氷をうかべてオンザロックでチビチビ呑みたくなる、それほど美味しゅうございます。

銀製品

スプーンなどのカトラリー、食器、ピルケース、写真立て、小物入れなどイタリア人にとって銀製品は、身近な存在として親しまれています。それだけに大切な人への贈り物としても利用されるそう。1800年代から脈々と受け継がれてきた伝統の技を身近におけば、エレガントな気持ちになれるでしょう。

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いちじくとアーモンドのジャム(1,944円)

パッケージも愛らしいこちらは、贈りものにもぴったり。もちろん、自分へのご褒美にも。早起きした朝食も、アフタヌーンティーにも、夜勤時のお夜食のトッピングにも重宝しそうです。野趣あふれる風味ゆたかな野のジャムは、イタリアの豊かな自然がつまっています。

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木の道具

オリーブの木をくりぬいたカッティングボードやコロンと丸い器は、イタリアの牧歌的な風景をキッチンや食卓にはこんできてくれます。薄づくりは作家の物。厚みがあるものは職人のもの。定期的に食用のオイルを塗りこんで、長く愛用できる一品です。

 

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