疲れた時、珈琲のお伴に、ぴったりのチョコレート。原材料のカカオ豆がどのように栽培され、一枚のチョコレートになるのか、2016年2月に発行された『チョコレートの手引』(蕪木祐介著・雷鳥社)を開いてみました。そこには、著者の蕪木さんのカカオ愛がたっぷり。著者の蕪木さんのカカオ愛に魅了されます。
カカオの産地は、赤道をはさんで南北20度のラインに広がるカカオベルト地帯。そこで穫れる品質のよいカカオ豆は、中南米の国々(メキシコ、ペルー、ブラジル、コロンビア、エクアドルなど)が起源だそうです。また近年では、インドネシアやパプアニューギニアなどのアジアでもカカオ栽培は盛んになりつつあります。カカオ豆は収穫量の多い時期が年に2回あり、各々「メインクロップ」「ミッドクロップ」と呼ばれるとか。カカオの品種は、栽培環境によって「クリオロ種」「フォラステロ種」「トリニタリオ種」の3種に大別されます。それぞれに土壌や生育環境、気候風土などによって、外見、風味、実の色、味わいも違うわけですが、今ではこの3種以外にも品種改良によって多様なカカオ豆が栽培されるようになっています。こうして世界じゅうにカカオ栽培が広がっていくわけです。
発芽して3〜5年で果実を実らせるカカオの結実の最盛期は、8〜15年目。約30〜50年間にわたって収穫できます。カカオ栽培に長けた農民が完熟した果実だけを選別。その技術のおかげで、私たちはおいしいチョコレートを味わえるのですね。次号では、カカオの加工についてお届けします。
カカオの産地は、赤道をはさんで南北20度のラインに広がるカカオベルト地帯。そこで穫れる品質のよいカカオ豆は、中南米の国々(メキシコ、ペルー、ブラジル、コロンビア、エクアドルなど)が起源だそうです。また近年では、インドネシアやパプアニューギニアなどのアジアでもカカオ栽培は盛んになりつつあります。カカオ豆は収穫量の多い時期が年に2回あり、各々「メインクロップ」「ミッドクロップ」と呼ばれるとか。カカオの品種は、栽培環境によって「クリオロ種」「フォラステロ種」「トリニタリオ種」の3種に大別されます。それぞれに土壌や生育環境、気候風土などによって、外見、風味、実の色、味わいも違うわけですが、今ではこの3種以外にも品種改良によって多様なカカオ豆が栽培されるようになっています。こうして世界じゅうにカカオ栽培が広がっていくわけです。
発芽して3〜5年で果実を実らせるカカオの結実の最盛期は、8〜15年目。約30〜50年間にわたって収穫できます。カカオ栽培に長けた農民が完熟した果実だけを選別。その技術のおかげで、私たちはおいしいチョコレートを味わえるのですね。次号では、カカオの加工についてお届けします。
●データ
著者 蕪木 祐介(かぶき・ゆうすけ)氏
PROFILE/福島県生まれ。
チョコレート魏志、珈琲焙煎師。
株式会社ロッテに入社し、
技術者として製品開発にたずさわった経験をもとに、
セミナー講師、レシピ開発などを行なう。
2016年には東京にてカカオと珈琲の店を開店予定。
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