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OffTime2月号 インタビュー 医療法人かんた内科医院 理事長 院 長 菊間 幹太

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医経絶妙のパートナーシップで
スピード対応とチーム医療

救命救急医療のスキルを活かし
地域の人々にしっかり寄り添って

 紫綬褒章を受章された父と薬局を経営していた母の背中を見て育ち、医師として福岡大学筑紫病院消化器科の八尾恒良教授(当時)、久留米大学医学部救急医学講座の坂本照夫教授(当時)の薫陶を得た菊間幹太院長。廣津諭事務長というパートナーを得て、ドクターヘリ、救命救急医療の現場で培ったスキルを活かし患者さんの看取りまでを視野に、地域のかかりつけ医を目標に、午前は外来、午後は訪問診療と24時間フル対応している。

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地域のかかりつけ医として患者さんを支えたいと熱く語る菊間院長

スポーツ三昧の中高校生時代サッカー部顧問のひと言で医師の道へ

 生まれは遠賀郡水巻町で小学校は伊左座小学校、水巻南中学から昨年夏の甲子園に出場した東筑高校に進みました。中学生時代は「キャプテン翼」世代で当然のようにサッカー部に所属し、高校生時代はラグビー部で、あの清宮克幸監督の後、早稲田大学ラグビー部の監督をすることになる中竹竜二先輩が一学年上の主将で、共に汗を流しました。医師を志すキッカケは、実家が昔ながらの薬局で、母も姉も薬剤師、親族には歯科医師もいますが、父である菊間敏夫は工学系の研究者(2002年に紫綬褒章を受章)であったのにも影響されていたのかもしれませんが、中学生時代のサッカー部顧問、佐々木敏幸先生の存在が大きいですね。他の生徒には、当時サッカーの強豪校だった東海大学付属第五高等学校への進学を薦めるのですが、私には〝将来医者になって俺の面倒をみろ″と言われたひと言が、大きく背中を押してくれた気がします。

福大から国内留学そして久留米大へドクターヘリなど救命救急現場でスキルアップ

 福岡大学医学部入学そして卒業後、消化器内視鏡を習得したいと最初は福岡大学筑紫病院内科・消化器科へ入局しました。二年目に同期の中から一名国内留学のチャンスがあり、当時結婚して0歳の娘もいたのですが、癌研究会附属病院(当時)に一年間お世話になり、内視鏡の研鑚を積みました。その後、福岡大学筑紫病院に戻り、大阪で行われた一番規模の大きな消化器学会で、内科だったり外科だったりと同じ消化器でも多種多様な状況を知り、内視鏡医つまり消化器専門医の多さを実感しました。同時に他に何か、例えば航空機の中で急病人が出て、客室乗務員が〝お客様の中にお医者様はいますか″の声に、即手を挙げられる医師になりたいと思いました。それで救急医療に目を向け、八尾恒良教授に相談し、久留米大学病院高度救命救急センターに行かせていただきました。
 久留米大学医学部救急医学講座教授(当時)の坂本照夫先生の下、集中的・集学的治療が必要な病態の管理でのバイタルサインの重要性や身体所見の取り方・評価の研鑽を積み、さらに、ドクターヘリのフライトドクターとしても経験を重ね、現在、患者さんのご自宅など医療機関外での診療に積極的に取り組めるのも、その経験があるからだと思います。この救急医療・集中治療での「病態を把握し、優先順位をつけて判断する力」は、多疾患が併存する高齢者の診療においても非常に役立っています。

外来診療で在宅医療を強く意識する

 大学院で博士号を取得後は、医療法人社団扶洋会秦病院に就職しました。同院院長の秦洋文先生は救命センター時代にお世話になった方で、大学院時代にも同院でアルバイトをさせてもらっていた縁がありました。
 その外来診療の中で、患者さんに付き添って来院されたご家族の言葉は、今も鮮明に憶えています。「仕事を休んで通院に付き添っているけれど、本当に大変。訪問診療などは始めないのですか?」と。訪問診療・往診という在宅医療のニーズを肌で感じた瞬間でした。

超高齢社会のさまざまなニーズに対応訪問診療は独自のチーム編成で半径3㎞限定

 2016年6月に開業して約一年八ヵ月。2018年2月より法人としての運営を開始。これからの超高齢社会、多死社会を見据えて、たとえ医療や介護が必要となっても個人の尊厳を損ねることなく、本人はもちろん本人を支えるご家族も含め、心豊かに過ごす為に、当院では患者さんの生活習慣、趣味、嗜好を知る間柄を築き、入院せずとも住み慣れた環境で最期を迎えることができるよう「かかりつけ医」である前に「人」として、永く寄り添い携わっていくことをモットーにしています。
 そこで当院では、外来診療中や夜間などの往診依頼にも迅速に対応できるよう、訪問診療の範囲を3㎞に限定、情報共有こそが、より質の高い医療の提供と患者さんやそのご家族の安心感に直結するので、カンファレンスを特に重要視し、朝に20分夕方に30分、その日の診療についてスタッフ全員で情報共有を行っています。さらに訪問診療時のチーム編成を、私と看護師に加えて、介護などのサービスや医療制度のアドバイスのため事務職も同行します。検査に関しても入院医療機関とまではいきませんが、レントゲン、エコー、心電図はポータブル機材にて患家で行っています。レントゲン撮影がある時は廣津事務長も診療に同行するのですが、彼のポータブルレントゲンを組み立てるスピードは目を見張るものがあります(笑)。医院経営はもちろん、何より私が診療に集中するためにも〝医経両輪″、彼の存在は貴重ですね。

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包み込むような笑顔の菊間院長

副理事長 事務長(診療情報管理士・医療情報技師) 廣津 諭

 大学時代に学んだ医療経営学、ケアミックス型である原土井病院で学んだ様々な病床の施設基準やそれに伴うデータ管理・転棟の仕組み、診療情報管理士としての診療情報分析や医療情報技師としてのシステムのノウハウなど、自分が持っているスキルの全てを投影させて、診療所運営にあたっております。その中で最も大切にしていることは、法人や院長の想いとスタッフの想いの距離感を保つことです。院長は牽引型リーダーなので、私はサーバントリーダーや裏回し役を担い誰も疲弊しない適切な距離間を目指しております。

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爽やか笑顔の廣津事務長

◆医療法人 かんた内科医院

住  所/福岡県大野城市中2丁目3-1(悠生会地域包括ケアセンター 1F)
T E L/092-513-0120
F A X/092-513-0121
院  長/菊間 幹太
事 務 長/廣津 諭
診療内容/内科、在宅医療(訪問医療・往診)、緩和ケア
診療時間/9:00~12:30(最終受付 12:15)、14:00~17:30
     土曜 9:00~12:30(最終受付 12:15)
E-mail/ info@kantaclinic.com
H  P/ http://kantaclinic.com

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