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OffTime10月号北九州市立医療センター病院訪問レポート

 

北九州市立医療センター

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がん医療、周産期医療、生活習慣病を柱に
地域を支える最高・最良の医療をめざす

 

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 北九州の顔ともいえる「モノレール」の旦過駅から徒歩2分。
明治6年に設立された小倉医学校兼病院にはじまり、約140年の歩みを続ける「北九州市立医療センター」。
公共的な使命を担う総合病院であり、数々の指定・認定を受ける拠点病院として『地域医療連携の強化』『最先端高度医療の推進』に尽力される同院について、豊島先生にお話を伺いました。

 

「最終的に、病理医が『これ』と診断すれば決定となります。私が病理出身として院長を務める意味・役割を考え、その視点からも内外的に貢献できたら幸いです」。

 

敷居を低く、地域に広く

 連携なくして地域医療の充実はない今、当院は様々な取り組みを行っています。昨年度は開業の先生方のご理解とご協力も得て『紹介率72%、逆紹介率116・1%、登録医586名』を報告しました。
今後さらに強化するため、「返書管理」「退院支援・退院調整」「情報発信」さらに「地域医療ネットワークの構築」を目標に掲げています。
具体的には、当院の電子カルテの仕組みを利用して血液や生化学、病理組織診断の結果等の患者情報を共有、当院の診療室の端末と同様の環境を診療所の診療室で再現することをめざします。
現在、既に試供品のテスト段階に入っており、患者さんの同意やデータ保護の問題も整理した上で、提供を実現したいと考えています。

 

高度医療をさらに充実

また、当院の柱である「がん医療」「周産期医療」「生活習慣病」の充実にも着手しています。
「がん医療」については最新の外科的治療や放射線治療部門の整備、外来化学療法センターの発展を図り、集学的治療を高いレベルで保障し、緩和ケアとあわせて『がんセンター』としての機能を整備しています。
また、昨年度は年間分娩件数600件、帝王切開率45%、夜間分娩率約40%の実績を挙げた「周産期医療」では、ドクターカーも運用して24時間体制で新生児搬送や母体搬送を受け入れ、MFICUやNICUを含む各科とも連携して社会的・心理的問題も含むハイリスク症例の妊娠〜出産〜継続支援をサポートしています。
嬉しいことに、近年、若く戦力となる人材の入職が続き、医療・看護の充実につながっています。

 

チーム医療と職場環境

一方、「緩和ケアチーム」「呼吸ケアチーム」など高い専門性に裏打ちされたチーム医療を含め、総合病院としての横断的な医療の推進も目標です。
手前味噌で恐縮ながら、当院には各職種で認定取得が多く、高い能力を持つスタッフが集まっています。
院長として、その能力を最大限に発揮できる環境づくりに尽力します。
最新型機器の導入や施設の整備もその一環であり、年末年始には外来スペースの改造に着工予定です。
当院の広報誌の名前にもある『輪』を、院内、地域へさらに広げていけたらと願います。

 

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年間3,600件以上の手術件数。
乳がん、胃がん、大腸がんは九州トップクラスの症例数を誇る。

 

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小児科のプレイルーム。
地域の期待を集める産科・小児医療の充実には技術と心で応える。

 

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昨年導入の最新型MRI装置。
検査時間の短縮、検査精密度の向上で共同利用の件数も増加。

 

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「地域に開かれた病院」を目指し、市民公開講座、糖尿病教室、コンサート等を定期開催。

 

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~内視鏡下手術センターの活用と実績~

 

がん診療連携拠点病院として、地域医療への貢献を続ける同院。
昨今、その機能の向上に注目が集まっている。
まず、昨年8月に「内視鏡下手術センター」が新設された。
わかりやすく外来フロアに相談コーナーを設置し(写真)、①紹介元病院や患者さん・ご家族からの内視鏡手術に関する問合せや相談② 専門的な相談に対する医療スタッフ紹介等の連絡・調整を行い、患者さんが円滑に手術を受けられるように医療スタッフとの連携を図っている。
また、今年7月には「新内視鏡室」が完成(写真)。診断領域にとどまらず、治療領域にも内視鏡の需要が高まる中、スペースを拡充し、安全かつ患者さんの安楽を考慮した環境が整備された。
同室では現在、医師7名(うち消化器内視鏡専門医師5名)、看護師7名(うち内視鏡技師有資格者5名)、受付クラーク1名で消化器系・呼吸器系・胆膵系の内視鏡検査や治療を実施。
年間件数は6,684件(平成23年度実績)に上り、特に、胃・食道・大腸の早期がんに対する内視鏡治療と粘膜下層剥離術(ESD)は九州有数の年間160例以上を実施している。
さらに近年、同院は病巣部の狭窄に対する内視鏡的拡張術やステント留置術、栄養改善目的の胃瘻造設、消化管出血に対する緊急内視鏡下の止血術(EIS EVL)、乳頭部癌に対する内視鏡的乳頭部切除術(パピレクトミー)等、難易度の高い治療も実績を重ねている。
最新の情報は、ぜひホームページを参照されたい。

 

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外来受付フロアに隣接する相談コーナー。迅速かつ丁寧な対応に評価も高い。

 

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内視鏡の様子。

 

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完成した新内視鏡室。

◆取材協力
北九州市立医療センター

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住 所/北九州市小倉北区馬借二丁目1番1号
T E L/093-541-1831
院長豊島/ 里志
診療科/総合診療科、内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、糖尿病内
科、心療内科、精神科、緩和ケア内科、小児科、小児外科、外科、心臓血
管外科、脳神経外科、整形外科、呼吸器外科、皮膚科、泌尿器科、産婦
人科、眼科、耳鼻いんこう科、放射線科、麻酔科、歯科、病理診断科、
腫瘍内科
病室・病床数/229室・636床(一般:217室・620床、感染症:12室・16床)
受付時間/8:00~11:00
休診日/土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12/29~1/3)
指定病院/第二種感染症指定医療機関、労災指定病院(H11)、災害拠点病院
(H11)、臨床研修指定病院(H15)、総合周産期母子医療センター
指定(H13)、地域がん診療連携拠点病院指定(H14)、臨床研修協力
病院(H16)、地域医療支援病院(H23)
駐車可能台数/320台
H P/http://www.city.kitakyushu.lg.jp/page/hospital/center/

 

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