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OffTime4月号 インタビュー 国立病院機構 福岡病院 名誉院長 西間 三馨

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これまでも、これからも
思いを込め、すべてを慈しむ

圧倒的な医療への情熱と実践
アレルギー疾患対策基本法制定と
患重症心身障害者への対応

 第2次安保闘争、学園紛争の九州大学キャンパスで、西間青年は学業そっちのけで、クルマ、麻雀に熱中。さらに勧誘の酒の魔力に勝てず九州大学附属病院小児科に所属。それでも一旦医師としての覚悟を固めると、一心不乱の勉学研鑽の日々。そして現在、破顔一笑、インタビュー時の豪放磊落ぶりに圧倒され、改めて西間名誉院長の残した膨大で強力な医療実績が発するエネルギーを感じた。

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さらに頑張ると熱く語る、アクティブ西間名誉院長

幼少期ほとんどの記憶は食べ物ばかり中高時代は読書三昧

 生まれたのは敗戦一年前の小倉。戦争の記憶はなく、一歳半頃でしょうか、セピアに変色した写真の私の防空頭巾姿に、その時代を感じる程度ですね。戦後の混乱期、幼少期の記憶は、サツマ芋の茎の皮、蝗、進駐軍からせしめたチョコレート、餓鬼仲間と古鉄を集めて買った飴玉、学校給食lの鼻をつまんで飲んだ脱脂粉乳など、別に貧困家庭でもなかったのにほとんどすべてが食べ物のことばかり(笑)そんな中、市立中島小学校、福岡教育大学付属中学校、県立小倉高校に進学します。中高時代は読書三昧。図書館の本を読破すべく没頭していました。それと魚釣り。池を掘って鯉を飼育したり、本気で大学の水産学部に入って水産試験場に就職するか、本好きの延長で教育学部に入って教師になるかと悩んでいた頃、当時の英語教師で担任の先生に”水産庁に就職しても思う程釣りは出来ないぞ。同じ先生と呼ばれるなら医者の方が面白いぞ”と言われ、急遽医学部へ進路変更したのです。

マネジメントの才を発揮した自動車、部空手部では麻雀でラーメン争奪戦

 九州大学医学部に入学しますが、学業よりも専ら部活に熱心でしたね。大学対抗ラリーに参加すれば途中失格の自動車部では、キャプテンとして教授達にクルマをレンタルするなどマネージメントで貢献し、空手部では副主将として殆ど部室から出ず、ラーメン争奪の麻雀三昧。無償で海外に行けるかと熱帯学研究会に入りますが、そんなうまい話はなく鼠を捕獲するだけ。名ばかりの会長でした(笑)。卒業を迎えた頃は、当時の学園紛争の真っ只中。九大の電算機センター建設中の現場に米軍機が墜落す騒然としていました。私の下宿と至近距離でもありました。

学園紛争で診療ボイコット、医療復帰から壮烈な勉学研鑽

 卒業時医局を選ぶ際、勧誘するどの医局よりも沢山酒を飲ませてくれという甚だ不純なことで、九州大学附属病院小児科に所属。ところが学園紛争で教授排除、医局封鎖状況。学生側は診療ボイコットなどで抵抗したが敗れ、平身低頭で医局に復帰します。それ以後、365日24時間精神で勉学研鑽に励むことに。外来で患者さんとの診療で気付かされることも多く、学会での論文発表は頻りで、当初稚拙であったにも関わらず、その熱心さが伝わったのか、他大学の先輩医師に可愛がられ、後の医師人生の糧になりましたね。

喘息死ゼロを実現、天涯孤独のハンディ老人のために愛のある看取り部屋を

 1988年にここ福岡病院の院長に就任しました。当時臨床研究部長を一年間、病院経営管理のキャリアもない私だったので、文字通り吃驚仰天の抜擢でしたね。それから21年間在職しました。そこで喘息に取り組みます。九州大学病院の小児科の頃、喘息で為す術もなく2人の児童を亡くした現場に居ました。その頃、世界中の児童が大量に喘息で年に一万人程が亡くなっていたのです。現在では喘息で亡くなるなんてと誰も思わないが、そこに至るまでの研究と疾患対策は筆舌に尽し難いものがあり、現在では確立された治療法で、幸いなことに若年者はほぼゼロを実現しています。ある意味私の人生は喘息死と共にありました。さらに、院長になって直面した「重症心身障害者問題」。医療進歩の結果により結核患者が激減することで、全国的に空いた病棟と沢山の職員利用し、巷に溢れていた重症心身障害児を収容し、国が面倒をみていた状況があった。入院加療というより”収容”の感覚。これでは看護師はじめスタッフは育たない。そこでメラメラと正義の炎が燃え、「国立重症心身障害協議会会長」となり、厚生労働省と丁丁廃止、仲良く喧嘩して、児童は年金で何とか生活できるところまでもって来ました。とは言っても、ただいま現在、当院の入院患者の平均年令は50歳。皆身寄りが無いに等しく天涯孤独の身の上。全国にはそういった患者さんが一万人以上いるのです。ケアは大変ですが、理想として親身で心の繋がったスタッフが、患者さんの穏やかな最期を看取れる部屋があればと画策しています。

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世界アレルギー機構卓越臨床医を受彰された西間先生を囲んで記念写真

「アレルギー疾患対策基本法制定」から「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」告示へ

 2009年に福岡病院名誉院長に就任し、かねてより懸案の「アレルギー疾患対策基本法」制定実現に邁進して行く事になります。アレルギー疾患には、アレルギー性鼻炎、喘息、アレルギー性角膜炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど多くの疾患があり、その概念や治療法が年々変わってきたことから、それに対応するには学会の努力だけでは限界がありました。国民の約二人に一人が何らかのアレルギー疾患を有していることもあり、これらの諸問題を打開するには法律上の裏付けが必要だと痛感し、やっと2014年6月に本法が成立し、昨年3月に、本法の規定に基づく「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」が告示されました。これから最も重要なことは診療体制の整備です。すべてのアレルギー疾患に対応する診療体制が整った医療機関がないこと、総合アレルギー医の育成など、「言うは易く行うは難し」の現場ですが、中核となる「日本アレルギー学会」が推進するしかないでしょうね。頑張ります。

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温和な笑顔の西間名誉院長

日本アレルギー学会顧問・名誉会員
日本小児アレルギー学会名誉会員
日本アレルギー協会常任理事・同九州支部長
国際喘息学会北アジア部会幹事
日本小児科学会名誉会委員
日本小児呼吸器学会顧問
福岡大学医学部客員教授・福岡歯科大学客員教授
福岡女学院看護大学名誉教授

◆国立病院機構 福岡病院

住  所/福岡市南区屋形原4-39-1
T E L/092-565-5534(代)
F A X/092-566-0702(代)
院  長/岩永 知秋
診療内容/呼吸器内科・アレルギー科・リウマチ・膠原病内科・
     循環器内科・心療内科・睡眠センター・小児科・
      外科・皮膚科・耳鼻咽喉科・歯科・放射線科
診療時間/通常診療日:月〜金(8:30〜11:00)
     午後の受付時間はHPを確認して下さい。
     紹介患者のみ:土曜(8:30〜11:00)
休 診 日/日曜・祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)
H  P / http://www.fukuoka-nh.jp/

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